単衣解禁!?本塩沢に絣と刺子織のラムネ帯。

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背中からポカポカ陽がさしています。
暖かくて眠くなりそう・・・・眠いです。
気温がぐっとあがって このまま桜も咲いてしまいそうな陽気です。

この気温だと単衣でも大丈夫ですねー
本当にもう、年々単衣の着始めが早くなります。
横浜だと、袷なんか 4か月くらいしか着ないんじゃない?と思えるほど。。。

単衣の枚数が必要ですね。
単衣に向くのは 裾捌きの良いサラリとした風合いと ペラペラしない落ち感です。
できれば 裏が見えた時に いかにも裏、という感じのないもの。
紬でしたら問題ないですが 染め物の場合、裏は白いまま、というのもありますので。

お勧めとしては
お召系のシボのあるものは 肌触りもサラリとべたつかず、
単衣でも裾がペラペラと翻ったりもしません。
西陣お召、本塩沢(塩沢お召)、白鷹お召など。
似たようなシボのある 士乎路縮、結城縮も単衣向けです。

大島紬(色の濃い泥染は暑い時期には色が重いですが)、
みさやま紬、赤城紬、牛首紬など座繰りや生糸を使った紬は
単衣に出来ます。
芝崎さんや山崎世紀さんの座繰糸紬も単衣で気持ちよくお召頂けます
(芝崎さんは涼しくありません)

木綿は総じて単衣で良いのですが
厚み、風合いが様々で 厚いものは早め、遅めの単衣として、
薩摩木綿や館山唐桟、一部の久留米絣などは単衣向けです。

反対に単衣にすると着にくいのは
結城紬(単衣用に、と糊をほとんど落とさないで仕立てる方法もありますが)
士乎路紬、郡上紬などの 経緯真綿の紬です。

そこで 今日の単衣コーデは 本塩沢浅倉広美さんの「ラムネ」帯



本塩沢はグレーっぽく写ってしまいましたが もう少し綺麗目なグリーンで遠目に薄いミントグリーンに見えます。
細かい蚊絣で無地感覚で 楽しみの広い一枚です。
帯は 絣と刺子織を使った工芸帯で 作者の浅倉さんから伺ったお話では

銘:「ラムネ」
*刺し子織り
*地色 ヤマモモ
 しま ヤマモモ、ログウッド
 絣  化学染料(藍は色落ちが怖いので)
*絣 たて 7種類
   よこ 3色×14=42種類
と、かなりたくさんの絣をつくり、組み合わせるので、手間と頭を使いました。
*たてとよこ、たてのみ、よこのみ、無しの
4段階の色の強弱を作ることで、リズム感をだしたかった。
*たてよこ重なった濃い楕円の繋がりで、V字にもなります。
*ラムネの爽やかなイメージ

とのこと。薄手の紬地で爽やかな色合いと共に単衣にお勧めです
(もちろん、袷にもお召頂けます)


先週から鳴き始めたウグイスが 
ようやく「ホーホケキョ」と言える?ようになりました。
最初の頃はなんか下手でしたものねー 
この時期 毎年会いにいく散歩途中のお地蔵さん。
ムスカリに囲まれて ちょっと嬉しそうです。








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