更紗のお話。 小紋人入荷です。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

蝉が鳴いています。
前の店とは200メートルほどしか離れてないのですが
今の店はすぐ裏が山のせいか ウグイスや蝉の声がよく聞こえます。
元町って結構自然が多いんですよ。
公園も多いですしね。

蝉がわんさか鳴いているのに
元町商店街のウィンドウは もう秋ものが出始めました。
はやっ とは思いますが ファッションは季節先取り。
ましてや 仕立に時間の必要な着物は
8月には 単衣の準備を・・・・。

ということで
秋単衣にも向く小紋を集めてました。
秋風が吹くと 優しい肌触りの柔らかものも良いですね。
数は多くありませんが お手頃価格(132000円)で
お洒落で質の良いものばかりです。

 

秋に似合う柄に 更紗というものがあります。
そもそも、更紗とはナンだ?と問えば
世界各地でさまざまな発展を遂げ、日本の染織りにも深く影響を及ぼしましたが
その多様さも手伝ってはっきりした定義が難しくなっています。
大まかに「花や人物などの模様を染めつけた木綿の布」というのが
世界の共通の認識になっているようです。

エキゾチックなこの柄はインドが起源とされています。
木綿の産地でもあるインドは染色も様々に発展しました。
紀元前3000年頃には
木綿織物に手描きの更紗が染められ始めています。
初期の更紗は枝などの細いものでロウケツ染めにしたものでした。
それがインドから世界中に広まり
それぞれの土地で独自の更紗となっていったのです。
まずはペルシャへ渡り ペルシャ更紗になりました。
イギリスやフランスへも広がってヨーロッパの花模様へと繋がります。
もちろんアジアでは タイ更紗、
バティックの名前で知られるジャワ更紗、中国更紗もありますし
日本では和更紗になりました。
各国で文様も技法も別々に発展して 一見全く別の模様になりましたが
どれもなんとなくエキゾチックで密度が濃く
それが「更紗らしさ」になっています。

さて、日本に渡ってきた更紗は
室町時代に南蛮渡来の舶来品として上流社会で珍重され
茶人の間では名物裂として愛用されました。
国内で更紗が作られるようになるのは
木綿の栽培が普及した江戸時代です。
当初は院だ更紗やジャワ更紗を模したものでしたが
次第に日本独自の模様や構成が取り入れられ
日本風に変化していきました。
しかし 日本風になっても更紗は更紗で
日本の絵画の持つ空白や簡略の美とは違い
過剰なまでに空間を埋め尽くし色彩も豊富なものです。
それゆえ 実は着物の柄として流行するのは
昭和、それも戦後になってからです。
それ以前は茶道具や小物、せいぜい男性の襦袢の柄でした。

現在日本で染められている更紗は
長崎の天草更紗、鍋島藩が保護した鍋島更紗、
京友禅のように華やかな京更紗、
多数の型紙を使う江戸更紗などです。
木綿ではなく絹がほとんどです。

柄が密で色も濃いものが多い更紗なので
帯はすっきりとしたものがバランスが取れます。

今回の更紗が結構お気に入りなので
更紗2点をコーデと一緒にご紹介します。

まずは 地色のブルーが美しいこちらの更紗

ちょっと大振りな柄ですが色数を抑えて大人っぽい更紗です。
裏は無地に染めていますので 単衣で裾が翻えっても大丈夫。

合わせた帯は 博多帯2種・・・
粋にスッキリ モノトーン縞博多帯

ちょっと個性的に ブルーと焦げ茶の幾何学模様博多帯。

こちらのこちらの更紗も紫の色が深く美しい一枚です。
横段に配置しているのも面白いです。こちらも裏を紫の無地に染めています。
こういう手間が嬉しいですね

細いゴールドのラインがゴージャス。

本爪掻き綴れの雪輪うさぎの帯で 甘さをプラス。
粋に独鈷と花の博多帯。
横段柄と縦縞の組合せは幅のバランスをよく見かんがえて。

暑い中 秋に思いを馳せて ちょっと涼しい気持ちになるのもいいですね
週末 博多帯と小紋にまみれにいらしてください。
お待ちしております

 

 

毎月お得なクーポン配布中!お問い合わせに便利な公式LINEはこちら!

本日も、読んでいただき、ありがとうございました。
もし今回の記事を気に入っていただければ、ランキングのクリックをお願いいたします。
さくらこの励みになりますので、どうぞ応援を宜しくお願いします。

【どうぞ、ランキングアップにご協力を!! 今日も1ポチ!!】
バナーをポチっとしたら、戻ってきてくださると、嬉しいです。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装(教室・業者)へ にほんブログ村

 

友だち追加

 

とてもお得な情報と、あなたの知的好奇心を満たす、じざいやメールマガジン登録この赤文字をクリック!

●インスタグラムでは毎日コーデ更新中!
https://www.instagram.com/sakurako_jizaiya/

●オンラインショップ
https://jizaiya.fashionstore.jp/

●店舗サイト
https://jizaiya.yokohama/

●着物豆知識note
https://note.com/jizaiya_sakurako

●じざいやチャンネル

●Twitter
https://twitter.com/sakurakojizaiya

●公式ライン https://lin.ee/fAaXDlK

●お問い合わせメールアドレス
jizaiyasakurako@gmail.com

ふだんきもの じざいや
〒231-0861
神奈川県横浜市中区元町3-145-2 TK1ビル3F
営業時間12時~19時
定休日 月・火
電話 045-662-8005
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*