昨日の寒さから 一転、今日は晴天です。
久しぶりに富士山も綺麗に見えました。
横浜は今 薔薇が満開です。
元町界隈ですと 港の見える丘公園や、山下公園、
横浜駅近く平沼橋のイングリッシュガーデンは 5/26までローズ・フェスティバルだそうです。
(横浜駅から無料送迎バス出てます。バスは無料だけど入場料は1500円)
じざいやにも大輪の薔薇が咲いています。
薔薇は 春咲き・秋咲きがあり 冬の季語では 冬薔薇、というものもあります。
そして 縁起柄としても 長春花の異名があり、 延命の薬効があるとされていますので
まぁ 一年中お召頂ける柄になります。
浴衣にはちょっと暑苦しいかも・・・ですが。
こちらの大輪の薔薇はお召でして両面どちらでもお好みの方を表にできます。
単衣でいけますので 翻ったときに違う色の薔薇が見えるのも素敵ですね。
単衣の羽織にもどうぞ。
着物全体に薔薇がひしめいてますので帯は花柄ではないものを。
黒面を表にして 佐々木理恵さんの 竹紙布帯「花筏」
青面には 高橋先生の刺繍帯「サーカス」
こちらは 裏表で色違いになる風通お召、と呼ばれる織り方になります。
お召しは 柔らかものと紬の中間のような着物で
戦後の一時期 大流行したものです。
元々は
江戸時代に十一代将軍 徳川家斉公が好んで着用したことに始まります。
つまり「将軍のお召物」という意味です。
なので本来は男性のもので 男性では正装となり
女性では準礼装扱いになります(色柄によってはしゃれ着までです)
大流行のもと、 様々な種類が作られました。
白鷹お召や本塩沢(塩沢お召)、など紬に近いものや
無地・縞・矢絣などのほか、織り方で種類があり、
代表的なもので
@風通御召し
縦糸、横糸が二重の袋状にになっていて軽く、皺にもなりにくく、
柄が裏表で色違いになるのが特徴で単衣に向きます。
紋お召(全体に地紋のように織柄がある)や縞などがあります。
@縫取り御召
縫い取り御召は生地を織る段階で地の糸とは別の金糸や銀糸、
色糸を織り込んで模様を出した御召で
刺繍をしたように裏に糸が渡り、華麗で豪華なお召です。
@上代御召
縫糸に御召経と紬糸の二種を用いた交織で、
紬風の素朴な風合いがあります。
変わったところでは、
@マジョリカ御召
新潟県十日町で昭和34年から約4年間だけ生産されていました。
ラメ糸が織り込まれてキラキラとし、モダンな柄で一世を風靡しました。
今でもおばーちゃんからのもらい物、や古着やさんで発掘?され
ファンの多いお召です。
地中海のスペイン領マジョリカ島特産の、
マジョリカ陶器をイメージして織られたといいます。
サラリとした生地は単衣にも向き
これからの季節に活躍してくれます。
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