本場結城紬に辻が花訪問着

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残暑・・というか 猛暑が戻ってしまいましたね。。
2日ほど30度を下回ってましたので
身体が慣れてしまって もう33度とかしんどいです。
なんだか予報では28日ごろまで猛暑が続くとか?
暑さ寒さも彼岸まで、とはいうけれど
お彼岸に35度とか想定していないはずですよ。
今年は お彼岸まで夏物でしょうかね。
盛夏にとても手が出なかった絹の夏物の出番かもしれません。

さて 暑い日にご紹介するのはちょっと憚れるのですが
本場結城紬に 辻が花染を施した訪問着です。

大きな雪輪繋ぎに 辻が花。
そもそも 辻が花とは なんぞや、ということですが。

辻が花、という浪漫溢れる美しい名前を持つこの染色は、
その名称や発生、展開などに深い謎を秘めつつ、
人々を魅了してやみません。

辻が花とは室町時代中期から江戸時代初期までの間に制作された、
絞り染の着物の名称です。
桃山小袖・慶長小袖などに見られる
刺繍と絞り、摺箔による模様表現とは異次元のもので、
当時の最先端技術をフルに活用したものです。

初期は麻に単色の絞り模様でしたが、
やがて色毎に、絞り、染めを繰り返す多色染めとなり、
複雑な模様を表すようになりました。
絹地に染められるようになると金箔や刺繍も加えられ
一層繊細にして華麗な染色に発展しました。

ところが江戸時代中期なると絞りは色の染め分けだけ役割となり、
細かい模様は刺繍や摺箔で表されるようになってきますと、
もはや辻が花と呼べるものではなく、
加えて友禅染の発達に従い辻が花はその存在意義を失い、
わずか30年ほどで衰退してしまいました。

戦後の復元の試みにより、現代では複数の辻が花染作家が活躍しています。
亡き小倉建亮氏の唯一の女性弟子の小野順子さんも、その一人です。
辻が花染の文様は、生と死が隣り合い殺伐とした、
当時の時代背景と仏教思想の影響を受けて、
葉に宿る露玉や虫食い葉などに移ろいゆく人生のはかなさともろさを示す、と言われます。
当時の女性ばかりか戦国の武将たちにも愛された幻の染めは、
仏教的な滅びの思想を秘めて、
時を超え、数々のロマンを私たちに語りかけてくれるのです。
現代に甦った辻が花は絞りと染を丹念に重ねて
儚げながら消えることない美しさを私たちに教えてくれています。

生地が本結城なので 絞り染の時に何度も水をくぐったのでしょう、
糊が落ちて ふっくらと柔らかく、しなやかな風合いです。
絞りのラインも柔らかです。

 

かちん筆の無線友禅。虫食いの跡。
古の辻が花を踏まえながら 現代の様式に似合った
つつましやかで さりげない辻が花です。

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