赤城の座繰り糸草木染紬。座繰り糸って?

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今日は久しぶりに暖かい、と感じる空気でしたが
天童からお客様がいらして雪の話を伺って 雪国の大変さを感じ入りました。
来週からまた寒波だそうです。
三寒四温どころか 10寒3温みたいな感じです。

今日のご紹介は 赤城の座繰り糸を使った草木染の紬です。
艶々とした絹本来の艶と草木染の柔らかな色味をお楽しみ頂けます。

 

赤城の座繰り糸って?という話です。
群馬県赤城山麓で 元々は農家の主婦の副業のようなもので
茹でた繭から直接糸を引き出していく技法です。
繭から直接、糸を引きだすことを 座繰る、と言います。
繭は お蚕さんが自分の口から糸を吐いて作るわけですが
最初から終わりまで1本の糸で作られています。
普通の家蚕(養殖されている蚕)の繭1つは1000メートル前後の糸から出来ています。
(1キロメートルの糸ですよ!あの小さな繭1つが!)
この糸は蚕の唾液の成分で絡んでいますので
お湯で煮て柔らかくして 1箇所から糸を引きだすと
ずっと繋がって繰り出されてくるのです。
1つの繭からはとても細い糸なので
大抵4~7つの繭を一緒にして1本の糸として引き出します。
こうして座繰って引き出された糸は平らでまっすぐです。
この糸を更に何本か合わせたものが生糸(きいと)と呼ばれる糸です。

座繰りの中でも ちょっと特殊な70本一気繰り。
普通はこんなに沢山を一度には引っ張りません・・・

牛首紬も座繰り糸で有名ですが あちらはほぼ機械化されて
均一の綺麗な糸です。
赤城では 手作業で糸が作られる希少な糸で
引き出す人によって 多少風合いが違い、
また 糸が絡んで節になる部分に味わいがあります。

真綿と違い毛羽がないので 艶々です。
草木染にされた赤城の座繰り糸たち。

ついでに 座繰る、ではなく 紡ぐ、という糸の作り方のお話も。
本来、紡がれた糸から織られるから紬、です。
紡ぐ、というのは、繊維を綿状にして そこから糸を引っ張り出すことです。
絹でも木綿でも 紡がれます。

手で紡いだ糸を 手紡ぎ糸、と呼びます。

絹ならば 真綿にしてから引き出します。
真綿、というのは 繭をお湯につけて柔らかくして引き伸ばして平たく伸ばしたものです。
いくつかの繭を一緒にして重ねて綿状にします。
そこから糸を引き出していきます。
引き出された糸は太かったり細かったり、節があったりします。

本来は 次に説明する 座繰る、という作業に向かない
傷や汚れがあったり、繭から我が出てしまって穴のあいた繭から
糸を取るために行なわれたものです。
結城紬の真綿糸が有名ですが
近頃は 結城紬の着物に出来るような細い糸を紡げる人が減って
1反分(おぼけ、と呼ぶ桶に7つ必要です)の糸を集めるのに
半年はかかるそうです。(同じ細さの糸を集めるため)
近頃は 着物用に細い糸を紡ぐより
綿状のものを 布団にするために売ってしまうのだとか。
100万とかする高級布団が売れているそうです。

下の画像は 結城紬の実演で じざいやで糸引きをしているところです。
薄茶の円筒が おぼけ、で これに7つ分で1反分の糸の量です。

 

 

 

本日も、読んでいただき、ありがとうございました。

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