じざいやで人気の型絵染作家 菜乃花さんが
横浜シルク博物館で2年ごとの開催される
染織展に入選されたそうです。
おめでとうございます!
シルク博物館で作品が展示されるのは
10/25~11/29 の間だそうで
じざいやでツアー組んで 見に行きたいと思います。
菜乃花さんに 作品解説もして頂きましょう。
もう20年ほど前になるでしょうか
沖縄の染織の一大ブームがありました。
各地で大きな 沖縄の染織展が開かれ
紅型、花織、芭蕉布や上布類・・・
それは賑やかで美しく
各小売店もこぞって沖縄展を開催したものでした。
あの頃は 毎年沖縄に出張してたなぁ。。
いまでは 当時の熱狂は鳴りを潜めましたが
着物業界には根強い沖縄人気があります。
今日はその中から 花織についてお話しましょう。
沖縄には 地域によって
首里、読谷、南風原、知花、與邦国 など独自の花織が発展しました。
中でも 有名なのが 首里花織と 読谷花織です。
どちらも花織の産地として名高いものがあり、
首里花織の人間国宝は宮平初子さん。
読谷山花織は、与那嶺貞子さんが人間国宝でした。
お二人とも故人になられています。
狭い島国の中ですから、お互いに影響しあっていますが、
すぐに目に付く違いは、
読谷花織には裏に糸が渡っている、ということです。
しかし、首里の中にも裏に糸が渡る技法もありますし、
読谷山の中でも糸が全部渡らずに切れているものもあります。
基本的には、王朝のあった首里に比べて、
南方貿易の中心であった読谷山はより南国的で力強く、濃い地色に色糸で柄を織り出します。
読谷花織。
読谷花織の柄は、基本の3つがあり、
銭花(ジンバナ)。
銭に似せた花模様は裕福になる願いを表しています
風車(カジマヤ)。
沖縄の風習にならって長寿を祝う風車の形をしています
扇花(オージバナ)
末広がりの扇の模様が子孫繁栄を表しています
この縁起の良い柄をアレンジして組み合わせて
縞、格子、絣が併用されたり
最近は この3つを使わない読谷花織もあります。
読谷山村での布の用途は、村芝居の衣装や婚礼衣装であり、素材は木綿でした
また、女性の肩や髪に掛ける手拭のような小布を手巾(ティサージ)と呼び、
女性から男性へのお守りとして渡されもしました。
庶民のものでもあったので、全体的に温かみと親しみやすさがあります。
対する首里花織は、読谷山より変化に富んでいて技法も多く、
中でも 花倉織・ロートン織は王族、貴族にのみ許された
首里だけに伝わる織物です。
首里 両面花織。 裏表がない高い技術を要する花織です。
首里花倉織。
沖縄読みで「はなくらうい」と呼びます。
沖縄の染織の多くは 戦争で途絶えてしまい
戦後 多くの努力のに復元されました。
絽織と花織が市松状に交互に織り出される難しい織です
琉球王朝時代の 花倉織は
王族と上級士族男性のみ、着用が許される特別な織物でした。
南風原花織。
南風原は 琉球王朝からの歴史はありませんが
琉球絣、南風原花織の産地として 優秀な織手の集まった沖縄染織の町です。
近年 再開発の波で工房閉鎖が相次ぎ 廃業する機屋さんが増えています。
残念なことです。
本日も、読んでいただき、ありがとうございました。
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