朝晩はすっかり秋で 今朝なんぞ旦那がストーブ点けてました。
日中はまだまだ汗ばむ陽気ですけどね・・
そろそろ 夏物を仕舞って薄手の秋物の服を出さなくては。
着物も さすがにスケスケの薄物は片付けて
色つき襦袢で透け感を誤魔化せる色の濃いものと綿麻を残して
さて、単衣を出すとするか・・・。
で、単衣を出してみて ええ??となって
慌てて持ち込まれる方がいらっしゃいます。
梅雨から夏の日本の湿気。
近頃のマンションや戸建ては気密性が高くて
気が付くと カビが生えていた・・・ということに。
着物だけでなく 草履もカビ易いのでチェックしてみてください。
そこで カビの話を少々。
反物は織る時に糸のケバを抑え、滑りを良くするなどの目的で
糸に地糊を施しています。
その地糊を養分としてカビが発生し、
そのままの状態で長年風通しを怠りますと
生地自体が劣化してしまいます。
ですから仕立てる予定のない反物も湯通しはしておいて
地糊を落としておいたほうが安全です。
地糊の種類や強さ、様々な条件によって
全ての着物がカビるものでは有りませんが、
有機物の入った泥で染めた大島紬などはカビ易いものです。
カビを見つけてしまったら 良く乾燥をさせ、後は殺菌が必要です。
殺菌方法としては石油系の溶剤が効果的ですので、
丸洗い、しみぬきをお薦めします。
一度カビが発生した保管場所は
現状のままでは再度カビが発生しますので、
保管場所の環境改善をして下さい。
それにはカビが発生する条件から絶ってやればいいのです。
カビが発生しやすい条件は
湿気の多い所や風通しが悪い所や温度が高い所です。
最近の建物は機密性が高く冷暖房効率を高める構造で、
一年を通してカビが繁殖しやすい環境にあります。
保管している高さにも気配りして下さい。
湿気は下へ向いますから
座った顔の高さから立った顔の高さまでが理想です。
詰め込み過ぎにも注意して下さい。
和箪笥が良いのは 扉が観音開きになっていて、
引き出しは箱型でなくお盆型だからです。
これは風通しを良くするためです。
一段に一枚を置き(つい数枚入れてしまいますが)
扉を開ける度に自然に風が通る仕組です。
和箪笥で無い場合には
できるだけマメに虫干しするか
中身の入替え(入れる場所の上下を交換する)をして下さい。
湿気取りのシートを敷くのも効果があります。
しかし なにより一番いいのは着ることです。
着ている着物は擦り切れることはあっても
カビることはありません。
今日のコーデ。
琉球絣風備後絣に 広瀬さんの真綿八寸帯。
民芸調で帯に悩む紬には 無地感覚でもちゃんと存在感のある帯を。
安っぽい無地帯だと仲居さんになっちゃうので・・・
綾さんのつまみ細工帯留で 個性&お洒落感アップ。
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