只今 小紋、訪問着などの柔らかものが60%OFFになっております~
春のお呼ばれ、入卒式シーズン前にどうぞ。
さて 紬と柔らかものをお仕立するときに
一番 違うのは「家紋」の有無を確認することです。
家紋は まず、平安中期頃から貴族の間で
様々なものを文様化する文化が起こりました。
そのうちに自分の持ち物である武具や調度品に
目印として文様を入れるようなったことが始りです。
次第に正装時の衣装や牛車などに 特定の模様を付け
その家柄ごとを区別するようになりました。
戦国時代には旗印として敵味方を分けるものとなり
江戸時代になると 武家の家柄を現すものとして
衣服につけることが定着しました。
それが力のある商家などに広がり
明治になって全ての国民が苗字を持つようになって
一般化し普及して現在に至ります。
日本の家紋は1万種以上あるとも言われています。
着物に付ける紋として 一番格が高いのは
留袖や喪服、色留袖などに見られる
初めから紋を入れる部分が白く丸抜きになっていて
そこに指定の家門を描き入れるる、もしくは
刷り込みする、というものです。
(この白く抜いてある部分を石持ち(こくもち)と言います。
何故 こくもち、なのかは長くなるのでまたの機会に・・・・
気になる方は調べてみて下さいね。)
色無地や江戸小紋、訪問着などに
刺繍で紋を入れる縫い紋、は格下の略式になります。
家紋をつけると その着物の格が上がります。
紋の数が多いほど格も高くなります。
ですから1つ紋の訪問着より
3つ紋の色無地の方が格は上になります。
極端に言えば仕立上がり10万円の ポリの3つ紋のほうが
100万円の紋なし友禅や紬より格上になります。
色無地に3つ紋をつけると準礼装となりますが
お茶会や会食、学校の行事などには1つ紋で充分です。
3つ付けると かえって着る場所が限られてしまいます。
かつて 子供の入卒式に付き添う母親というのは
紋入りの黒羽織が定番でした。
これは 羽織に紋を入れることで羽織の格を上げ、
羽織の下の着物が紋なしでも羽織を着ている限り
紋ありと同格とみなされる、というものです。
どこの家でも 訪問着や紋付きの着物を持っているわけではなく
今よりも入卒式には着物が慣例となっていたことで
そのような策が講じられたものです。
近頃は 入卒式には紋付でなくては、という縛りも薄れたので
紋付羽織無しで出席されても問題ないでしょう。
3月の卒業式はともかく、4月の入学式では
室内で羽織は暑いこともありますし。
家紋に対して 洒落紋(伊達紋)と呼ばれるものがあります。
じざいやは こちらが得意です。
これは 家紋のように格を付けるものではありませんが
無地の着物などに
紋の位置に柄を足している、という感覚です。
自由な発想で 愛犬や愛猫、ご自分の誕生花や
身の回りの好きなモチーフで
様々に楽しめる手軽なお誂えです。
着物を自分のものとして
楽しんでいらっしゃるご様子が伺えて
ご依頼を受ける側もとても楽しいご相談です。
それからもう1つ。
洒落紋と加賀紋を混同されることが多いですが
本来の加賀紋とは300年以上も昔から
加賀地域にのみ伝わる特殊な家紋です。
それは
1.定紋の回りを模様が囲む飾り紋で
直径が1寸2分(約4,5センチ)の5つ紋。
2.模様は糸目糊が施された友禅で
華やかな草花、吉祥柄が多い。
3.布地は加賀絹の黒地で上流階級の武士、
もしくは町民の中でも風流人の着物、羽織に用いた。
とされています。
つまり 加賀紋は家紋の回りを美しく装飾したもので
正式な席でも家紋として通りますが
洒落紋は 文様の一部として扱われ
家紋の替りには使えませんのでご注意ください
武家にとっては大切な紋でしたが
庶民には必要もなく お洒落の一端として
様々な紋が使われました。
「家」というものの意識が薄くなっている現在
家紋も消滅してしまうのでしょうか・・・
さてさて お買得の小物や訪問着のご紹介です。
マスタードイエローが鮮やかな地紋起こしの小紋です。242,000円 → 96,800円
格調高いわけでもないので 紬地のチャンチン染の帯を合わせて気楽に。
仕立上がり特価の 胡蝶蘭刺繍袋帯。66,000円
毎月お得なクーポン配布中!お問い合わせに便利な公式LINEはこちら!
本日も、読んでいただき、ありがとうございました。
もし今回の記事を気に入っていただければ、ランキングのクリックをお願いいたします。
さくらこの励みになりますので、どうぞ応援を宜しくお願いします。
●インスタグラムでは毎日コーデ更新中!
https://www.instagram.com/sakurako_jizaiya/
●オンラインショップ
https://jizaiya.fashionstore.jp/
https://jizaiya.yokohama/
https://www.facebook.com/JIZAIYA
●着物豆知識note
https://note.com/jizaiya_sakurako
●Twitter
https://twitter.com/sakurakojizaiya
●公式ライン https://lin.ee/fAaXDlK
●お問い合わせメールアドレス
jizaiyasakurako@gmail.com