明治生まれの刺繍作家の異才、箸尾百停。刺繍作品半額

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

箸尾百亭。
その名前を聞いたことのある方は 着物業界では古株の方になると思います。
なんせ 明治29年生まれ。
当時の文部省の帝国美術展覧会の入賞常連者で
昭和13年のパリの万国最高美術博覧会で金賞受賞。
全国刺繍同業者組合連合会幹事長。

まず刺繍界の様相から・・・
江戸時代の末期に町人文化が栄え、刺繍も盛大な盛り上がりを見せたものの
明治維新、日清戦争を経て壊滅的状態になっていきました。
箸尾さんは 体格に恵まれず 士官学校に行けなかったので
箸尾さんのお兄さんが経営していた刺繍専門家の養成学校へ。
そこで頭角を現し 明治末期からの日本刺繍の勃興期を作り上げていきました。

刺繍はエジプトで生まれて 中国を経由し日本へと渡ってきました。
日本刺繍の手法としては150種ほどが定着していましたが
箸尾さんが 350種ほども開発したと言われます。
「なんにために、新しいかたを考えるのか。
絵や陶芸と同じです。自分の表現したいものがあって、
そのためには、今までの方法では足りんかったからです」
大正時代に 千總や高島屋が ロックフェラーやカーネギーを相手に
刺繍の額や小物を販売していた貿易の一端を担っていたのです。

箸尾さんの刺繍には独特の色調と
糸使い、デザインがあります。
糸に縒りを加えたり 真綿糸や紬糸を使ったり
時には糸だけでなく鳥の羽根なども縫い込んだ独自の世界です。

既に工房も途絶え、その技を継ぐ人もいなくなりました。
京都でかつて 箸尾作品を一手に引き受けていたメーカー問屋さんが
最後の作品をいくつか手元に残していたのみです。

じざいやでは その問屋さんから ポツポツと
作品を譲り受けて販売していましたが
いよいよこれで最後です。

垂れに落款替わりに刺繍された「百」の文字が
箸尾さん、及び 箸尾工房の作品の証紙替わりになります。

波筬織の生地に花の刺繍の袋帯 
多少透け感がありますが 盛夏の帯というより
単衣~梅雨明けくらいまでが最適な時期だと思います。

波筬織の生地に刺繍された 牡丹?薔薇??の花。
箸尾さんの作品は 写実的なものと デザイン的なものとがありますが
デフォルメの面白さも箸尾作品ならではです。

ぎっしりの相良刺繍に パステル調色彩。
枝と葉っぱは駒縫いの一種ですが独特です。


この作品は「百」の文字が大きくて ご本人の手では?と。

前部分。可愛いです。

もう1つの袋帯はさらに個性的。仕立上がり未使用です。
名は「花」ですが 鶏頭らしいです。珊瑚にも見える・・・

箸尾さんに敬意を証して 刺繍の帯を半額にしました。
八寸名古屋帯もあります。  こちら
この機会に もう手に入らない箸尾百亭(百亭工房)作品を
ぜひ お手元に如何でしょうか?

お得と着物蘊蓄がいっぱい。

じざいや友の会。会員募集中です。
ご登録は こちら から。

毎月お得なクーポン配布中!お問い合わせに便利な公式LINEはこちら!
友だち追加

本日も、読んでいただき、ありがとうございました。
もし今回の記事を気に入っていただければ、ランキングのクリックをお願いいたします。

さくらこの励みになりますので、どうぞ応援を宜しくお願いします。

【どうぞ、ランキングアップにご協力を!! 今日も1ポチ!!】
バナーをポチっとしたら、戻ってきてくださると、嬉しいです。

にほんブログ村 ファッションブログ 着物・和装(教室・業者)へ にほんブログ村

 

 

とてもお得な情報と、あなたの知的好奇心を満たす、じざいやメンバーシップ登録この赤文字をクリック!

●インスタグラムでは毎日コーデ更新中!
https://www.instagram.com/sakurako_jizaiya/

●オンラインショップ
https://jizaiya.fashionstore.jp/

●店舗サイト
https://jizaiya.yokohama/

●着物豆知識note
https://note.com/jizaiya_sakurako

●じざいやチャンネル

●Twitter
https://twitter.com/sakurakojiza

●公式ライン https://lin.ee/fAaXDlK

●お問い合わせメールアドレス
jizaiyasakurako@gmail.com

ふだんきもの じざいや
〒231-0861
神奈川県横浜市中区元町3-145-2 TK1ビル3F
営業時間12時~19時
定休日 月・火
電話 045-662-8005
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

*