青空に鯉のぼりが泳ぐ‥‥景色はなく
近頃の鯉のぼりは 目指しのようにぶら下がってるのが多くなりました。
住宅事情なんでしょうけど やっぱり横向いて泳いで欲しいです。
高橋先生の花兜の刺繍帯。端午の節句ですからね・・・
来年用に如何ででしょう?着物は薩摩絣です。
汗ばむ季節となって 薩摩絣の薄手の木綿の風合いが心地よく感じます。
薩摩絣自体の歴史は 琉球で織られていながら薩摩藩を通じて売られていたので
薩摩絣、と呼ばれていたものから始まります。
明治になり、失業した武士のための授産場で 薩摩絣が織られるようになりました。
西郷さんも着ている井桁の素朴な庶民の着物として人気がりましたが
第一次世界大戦後の紬ブームで消え去りました。
それを復活させたのが 宮城県都城市の東郷治秋氏で
大島紬の締め機を考案した 永江伊栄温の三代目の人になります。
奄美で大島紬を織っていた東郷織物が戦争の疎開で都城市に移り
大島を織りながら新製品として開発されたものが
木綿糸を大島と同じ締め機で絣括りをした薩摩絣です。
かつての質素なものから 精緻な絣の高級綿織物となりました。
昭和24,5年ころに始まりましたが
当時は売れ行きが振るわず
試作品を 作家の武者小路実篤や 民芸運動の柳宗悦、囲碁の高川本因坊に贈ったところ
好評であり、武者小路実篤からは
「薩摩絣、手織絣、誠実無比」の色紙が届いたそうです。
今 この字句が薩摩絣の商標に使われています。
木綿特有の柔らかな温かみに 他の綿絣にない柄の精緻さが特色です。
大島紬や結城紬を着尽した人が最後に求める究極品とも言われます。
精緻な柄を織りだすために 細い糸が必要で
海島綿と同じ 長毛綿の80番手を使い
しなやかさと絹にような光沢を実現しています。
東郷織物では 同じ柄で大島紬、夏大島、薩摩絣を織っていて
同じ柄だと一番織りにくいのは木綿だそうです。
絣合わせの時に 糸が滑らないのでとても気を使い
細かい柄だと 同じ柄でも大島紬より薩摩絣の方が高額です。
東郷織物の社長であった永江明夫氏は2008年に亡くなられ
お嬢さんと番頭さんであったお婿さんが継がれていましたが
お嬢さんも80になり、その後の後継者がいません。
織子さんも70代、80代で細かい絣を織れなくなり
退職していきます。
廃業が目前となりました。
生産数も 元々多くはないのですが 絶滅危惧種認定と思えるほどの量になりました。
みじん格子や縞など 絣でないものはまだしばらくは織れそうですが・・・。
薩摩絣と夏大島を比較してみました。
右が夏大島 左が薩摩絣です。
透け感、張りの違いをご覧ください。
お値段は一緒。セール価格で 369,600円です。
お支払い方法によっては もうちょいお値引き可能かも。ご相談ください。
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