同じ着物と帯を小物変化で3コーデ。天蚕入り八寸帯を使って。

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お花見に行きたーい。
この週末が見ごろでしょうけど来週もなんとか。
桜の種類によってはまだまだ。
今年は着物でお花見に行くぞ、と思ってます。

お天気が良くなったせいか
街でも着物の方を見かけるようになりました。
鎌倉だと レンタル着物屋さんが沢山あるようですが
元町では 中華街にあるみたいですね。
お手持ちの着物と帯をお持込み頂ければ
じざいやで着付けだけでよければ着つけて差し上げますので
着物で元町探索をどうぞ。

桜も咲き始めましたが 若葉も綺麗です。
雨上がりで艶々。
虫たちも動き始めたようです。
来月には犬にフィラリアの薬を買わなくちゃー
虫といえば 着物屋にとってはお蚕さんです。

蚕から摂れる糸のイメージは 白い絹糸ですが
天然では白い繭は保護色になれず すぐに天敵の鳥などに食べられてしまいます。
自然の中で生きていくには身を守るために
お蚕さんも 住んでる樹に合わせていろいろな色をしています。

有名なのは天蚕、と呼ばれる薄緑の繭です。
カイコ(家で飼うから飼蚕(かいこ)に対して
ヤマコ(山蚕)とも呼ばれます。
養蚕される家蚕と違い、野生のものですが
長野県穂高の町で僅かながらに飼育されています。

飼育と言っても 家蚕のように室内に居るのではなく
餌となるクヌギやナラ、カシワなどの樹木ごとネットで囲って
(1本1本の木にネットをかけるのではなく
大きなビニールハウスをネットで作ってその中に木を植えている)
飼育しています。
1本の木で10匹ほどの幼虫を育てます。
野生なのだから勝手に葉っぱを食べて一人で繭になって
手間いらず・・・ではありません。
ネットを張るのは天敵の鳥や蜂から守るためですが
猿はネットの隙間から侵入、木を荒らします。
天蚕の幼虫は家蚕の幼虫の3,4倍の大きさに成長しますので
食欲も並みではありません。
1本の木の葉っぱを食べつくすと別の木へ移動して食べ続けます。
ところがこの移動の際に地面を這っていると
蟻にやられたり 日差しが強いと衰弱して
次の木に移る前に死んでしまう幼虫もいます。
ですから人間が手で移してやらなくてはなりません。
自然淘汰されていては飼育の意味がありませんから。
卵から孵化して繭を作るまでは目を放せないのです。
行動範囲が広い分、家蚕より手が掛かります。

家蚕は春秋の2回繭を作りますが(種類によって違いますが)
天蚕は7月半ば、年に一度だけ繭を作ります。

幼虫は大きな天蚕ですが繭の大きさはあまり変わりなく
1つの繭から取れる糸は家蚕の900~1500メートルに対し
700メートルほどです。
家蚕よりセシリンに含まれる石灰やタンニンなどの不純物が多く
精練してもあまり目減りはしませんが
染まり難い性質を持っています。
風合いはとても柔らかく、
光沢がありシワになり難い復元力があります。

現在は天蚕農家は廃業してしまい
安曇野天蚕センターでのみ 僅かながらに飼育、糸作りがされています。

そのほかに着物にできる 自然の蚕たちは
《テンサン(天蚕)》
ヤママユガともいわれ、日本原産で全国各地に分布生息しています。
クヌギ、ナラ、カシ ワ、カシ、クリ等の葉を食べ、緑色の美しい繭を  つくります。
シワになり難いとされ、また染まり難いため
家蚕糸と交織にすると天蚕の部分だけ染残ります。

《サクサン(柞蚕)》
中国が原産であるが、日本、朝鮮、インド産などがあり、
「柞蚕糸」 又は 「タッサーシルク」 と呼ばれます。
淡褐色ないし茶褐色の繭で糸は独特の光沢でゴールデンシルクとも呼ばれ ます。

《ムガサン》
生息しているのは、インドのアッサム地方だけで、
黄色、黄褐色の繭をつります。
ムガシルクと呼ばれショールなどにもされます。

《エリサン》
インド、アッサムの原産で、非常に丈夫な絹を作り、中国で多く飼育されています。
繭は白色、橙黄色、ピンク、赤褐色など様々。
繭の層が綿上で柔らかく、ふかふかしており、
簡単に糸を繰り取ることができないので、
綿やウールのように主として紡績原料になっています。

《与那国蚕》
与那国島、インドネシアに生息する最大級の大きな蛾で繭も大きいです。
現在 保護されていて採ることができません。

《クリキュラ・黄金の繭》
インドネシアを中心とした熱帯~亜熱帯の諸島に生息しています。
黄金色に輝き、古来から『幻の繭』として、
インドネシア・ジョグジャカルタ王室に献上されてました。

それぞれの蚕によって繭が違うように
糸質も違うのでその糸質にあった染め、織りを熟知していないと
野蚕は扱えません。

その中から クリキュラ・黄金の繭の糸を織り込んだ八寸帯が届きました。

ポツポツと織り込まれているのがクリキュラの糸です。
手紡ぎで太さに強弱があるので そこが味わいになっています。
無地の帯は便利ですが のっぺりとした生地だと仲居さんのお仕着せみたいで
面白くありませんが
糸の風合いが帯の表情となり ワンランク上のお洒落を楽しませてくれる帯になります。

特に 色柄の多い紬に合わせるとスッキリと全体をまとめてくれます。
ここでは 総柄の大島紬に合わせて小物だけの変化で3コーデをご紹介します。


着物はこちら。椿を織り出したヒトモト絣の本場泥大島紬です。
椿カワイイ。


泥大島を見ると赤味の小物を入れたくなる昭和の呪縛・・・・
でも 王道でゆるぎないコーデです。

泥大島に辛子色八掛も一時よく見かけました。
泥には抜群の相性を誇る辛子色なので大島以外にも久米島紬などにも
困ったときの辛子色。。。
帯締めを紫でちょっと捻りを入れて。

泥と水色、も土と水(もしくは空)と縁のある組合せ。
もっとコバルトブルーだと 今っぽくなりますね。
手持ちになかったんですよ・・・

帯が無地系なので 柄の帯揚げや帯締め、もしくは帯留で遊ぶのも楽しいです。
コーデに困ったときに1つあると
本当に頼もしい 無地だけどニュアンスのある、表情豊かな帯。
チャーミングセールで10万円切りましたので
(132000円 → 92400円)
この機会に 如何でしょうか?

サプライスチャーミングセール いよいよ27日まで
残り3日!
気になるものがある方は お急ぎください~~~
3/30(水)
今回の定休日に営業した振り替えでお休み頂きます。
3/28(月) 小唄・お三味線お稽古
29(火)30(水) お休みです。
よろしくお願いいたします。

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