暑いので綿麻。そのシボの正体と作り方。

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連休前だというのに
真夏日になった地域もあったようですね。
横浜も夏日でした。
25度なんて夏物でしょう。
街中は半袖の方も多かったですし。

さすがにスケスケの白っぽいものは
まだ気が引けるけど
色物の綿麻あたりがちょうど良さげです。

綿麻50:50.あまり透け感がありませんが
麻の涼しさと縮みのシボが風を通して心地よいです。
ちょっと大胆なブロックチェックが夏に向かう日差しに映える
赤黒チェックの綿麻に 水玉の絽つづれを乗せました。

絽綴れの水玉の中に金銀が入ってます。
この金銀は フォーマル的な金銀ではなく
涼し気な光沢を感じさせる効果としての金銀と考えましょう。



小千谷縮や近江縮の生地には
全体に凸凹していて この凸凹をシボ、と呼びます。
このシボが肌との接地面を少なくして風を通し
涼しさの元になります。

このシボはどうやって作っているのでしょうか?
いくつかの方法がありますが
代表的なものが 強撚糸を使って生地にシワを作ったものです。
糸の撚りの掛け方で風合いの違う生地を織ることができます。

そもそも撚糸、というのは生地にシボを作るためではなく
蚕から取れる糸がとても細く、そのままでは使えないので
何本かを束にする必要があります。
その時に バラバラにならないように軽く撚り合せて
丈夫な1本の糸になるようにしたものです。
この撚りの掛け方で生地の風合いに変化を持たせる効果を発見し
様々な撚りの技術を進化させて
多種多様の撚糸を作り出すようになりました。

糸を撚ることは 生地表面の光沢や摩擦の強度に影響を与えます。
撚り方には右撚りと左撚りがあり
それを1メートルにつき何回回転させたかによって
甘撚り(500回)~極強撚糸(2500回以上)まであります。

糸を強く撚るとどうしても糸全体が縮れてしまい
そのままでは織ることができません。
それを濡らして引き伸ばし 糊で固めて緯糸として織ります。
織り上がった後で 湯のしにより糊を落とすと
撚糸の性質である縮もうとする力が甦り
生地にシワをもたらします。これがシボの正体です。
小千谷縮みには 右よりだけの糸が織り込まれているので
縦に大きなシワが寄った風合いになります。
楊柳もそうですね
右撚りと左撚りを交互に織り込むと
シワが小さく均一のお召や縮緬になります。
縮緬のシボは涼しさを呼ぶものではなく
ふっくらとした生地の表情が 温かみを感じさせ
寒い時期のものとなります。

また 撚りの回数が少ないほど絹本来の光沢のある生地になりますが
摩擦には弱いものになります。
綸子や繻子織りです。
撚るほどに光沢のない摩擦に強い生地となり
駒上布や絹芭蕉と呼ばれる
絹なのに麻や生紬のような風合いの生地が出来ます。

暑い時期には
このような シャリ感やシボが心地よいので
夏物を選ぶときの目安にしてください。

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4/30(日)~5/7(日)まで 休まず営業します。
4/26(水)は 桐ダンスを引き取りに行くので
15時開店になります。
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