産地のお話

仕入れに行ってきました。いつか・・・はもう無い。

今日は 人形町で小千谷の組合の展示会が
来年の夏ものの受注会をしているので
人形町の他の問屋さんも合わせて行ってきました。
寒い~~

夏物・・・小千谷縮を筆頭に麻もの、無いです。
来年の夏、何を着たら良いのやら。
問屋さんの小千谷縮の在庫はほぼゼロに等しいですし
そもそも 小千谷縮の織元2軒が参加していません。
出すもの無いから。

他に2軒回って
かろうじて 小千谷縮の縞とマンガン絣を少しですが確保してきました。
麻の帯を含め 受注もしてきたので もう少し増えますが
コロナ前のように ひと夏で20反、とかもう無理です。
追加注文も出来ないので 後で買おう、とか 他の柄見てから、とかは無しです。
現品、気に入った子に出合った時が 買う時です。
値上げもしています。
糸が作れなくなってきているので
120番手麻襦袢も 1軒は生産中止になりました。
私の大好きな 吉新さんの120番手が無くなるのです。
在庫が多少あるようなので それで最後。
いつかは。。。。と思われている方は いつか、はもうないかもです。

縞や型染の小千谷縮

マンガン絣の小千谷縮

小千谷縮以外にも 今年廃業してしまった織元が何軒も。
その中から 最後の品に縁を繋ぐことができました。

糸が良くて 単衣でも袷でもいける しなやな風合いの紬です。
黒と紫、という配色もお洒落。

こちらも最後のお品。
糸が作れなくなったそうです。
強撚糸の縮なのですが 撚糸屋さんと湯のし屋さんが廃業してしまい
他では この風合いを出すことが叶わず・・・
蕎麦ボーロみたいな花が可愛い。

そふえさんの紅型帯を1つ。

長井縮。
段熨斗目調で仕立てが楽しみです。
連休からの夏単衣、10月いっぱいの秋単衣に。

 

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絣格子の久米島紬に狐の嫁入り帯

残暑厳しい毎日ですが 朝晩はだいぶ楽になってきました。
夜7時に店を終えて 外に出ると、先日までは
ドアを開けたとたん、ぶわ~~~と熱気が押し寄せてましたが
ここ2,3日、あ、思ったほど暑くない、と安堵します。
涼しくはないですけどね。

仕立上がりから 今日のご紹介は 久米島紬です。
狐の嫁入りの帯を合わせました。

一見、格子にみえますが ちゃんと絣が入ってます。
八掛は明るめの苔色。
アップにすると、ね、 経糸緯糸、絣糸なんです。

きっちりとした格子ではなく 絣の柔らかなぼかしが優しい雰囲気です。
タダの格子なら 久米島紬じゃなくてもありますものね。

紅型や花織が南国の華やかな色彩を持つのに対し
久米島は一見地味な色目です。
しかし飽きの来ないその色は
土地の染料を使いこなした独自の美しさがあり、
泥染の中の赤茶や金茶、辛子の絣が息づいています。
久米島紬は1反ごとに染めるのではなく
一度に半年分~1年分の量を染めてしまいます。
染める前にはデザインを決めて絣をくくる作業があります。

久米島紬の中で一番有名で多いのが泥染で赤みのある黒。
大島紬の泥染もそうですが ただ糸を泥に浸しても染まりません。
ティチカ(シャリンバイ)と交互に100回以上も繰り返し染めることで
初めてあの艶のある美しい黒が染まるのです。
もちろん1日では染まりません。
ティチカを煮出した液を煮詰めて各々が自宅で染め、
それを共同の泥染場に持ち込んでは染めます。
繰り返し繰り返し・・・1日の中で染めては干し、染めては干し、
を繰り替えすのは日差しの強い沖縄ならでは。
でも雨が降ったら染められません。
朝日の昇る早朝から日の沈むまで重労働が続くのです。
泥に漬けず、ティチカだけで染めたものは赤みの強い深い茶色になります。

ティチカに似た色にグール(サルトリイバラ)があります。
これはグールの地下茎を細かく切ったチップにして煮出して煮詰め、
この液を別の溶器に移して浸しては干す、を繰り返します。
これも朝から晩まで、天気が良ければ十数回も漬けては干し、
夜になったら蒸し上げます。
翌日になればまた漬けては干し、漬けては干し。
数日~1週間ほどで好みの濃さまで染め上げます。

鮮やかな黄色になるのはフクギです。
フクギの根元の樹皮を煎じて沸騰しない程度の温度で煮染にします。
フクギは染まりやすいので10~20回の染めては干し、で大丈夫です。

久米島紬の染色はどれもとても手間の掛かるもので
堅牢度も高い染です。
着込むほどに 味わい深く馴染んでくるでしょう。

帯は狐の嫁入りのモチーフの洒落袋。袋帯ですがとても軽いです。


垂れ先に 虹が描き込まれているのが
狐の花嫁さんの幸せを寿いでいるようで良いですね。

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絹糸の作り方(紡ぐ、座繰る、ずり出す)登喜蔵さんを偲んで・・・。

丹後から登喜蔵さんの訃報が届きました。
体調を崩されてる、とは伺ってましたが 突然のことに驚きと悲しみでいっぱいです。
今年は若手(この業界、60代だと若手・・・)の作り手さんの訃報が二人目で
本当に残念です。
3年ほど前に 人間国宝が相次いで亡くなる年がありましたが
新しい作品を拝見することが出来なくなったのは寂しいばかりです。

登喜蔵さんの作品は
ずりだし、という繭を染めてから糸を指先でつまみ出す古い技法と
丁寧な草木染が特徴でした。
登喜蔵さんの作品を 店で販売したのは じざいやが最初です。
天橋立の近くの工房へ押しかけて 口説き落としたのも懐かしいです。
グリちゃん、というアビシニアン(猫)もいました。
2017年の1月だったと思います。その時染め上がっていた糸たち。

機に掛かっていたこれから織る糸。

繭から糸を取る方法はいくつかありますが
人間が手で糸にするのは 大きく3つに分けられます。

登喜蔵さんは ずり出し、という古い技法で
今では その方法で糸を引く人はほとんどいません。
それは 先に繭のまま草木染にして 染めた繭から糸を摘まみだす方法です。

地元の植物から染めていて
使われるのは 紅梅、藤の若葉、桜プラス蘇芳、楊梅、藤袴、椿プラス蘇芳、鬱金。
ピンクは山桜、グレーが椿の花。

例えば 椿の花。ご夫婦で山に拾いに行って45リットルの袋に2杯が1年の量だそうですが
納得いく濃さにするのに5回染めるので毎年一回、5年掛かったそうで

繭は染めた後、一度は乾燥させ ずり出す前に水に浸けます



繭を摘まんで そのまま糸を引っ張り出していきます。
手の感覚だけで細くも太くも引きずり出します。
結城は出来るだけ細く均一に紡ぎ出すのが大切ですが
登喜蔵さんは あえて強弱をつけた節のある糸を布の味わいにしています。

 

こちらが 結城紬でお馴染みの「手紡ぎ」
繭を解して綿にして そこから糸を引き出します。
煮た繭を引きのばして7枚ほど重ね、つくし、と呼ばれる棒に巻き付けて、
そこから糸を引き出します。

結城の場合は 細くまっすぐに、撚りをかけずに引き出します。


膝の前にある筒状の入れ物が おぼけ。これ一杯に7つ分で1枚の着物の糸の量です。

 

繭を真綿に解さずに糸口を見つけて1本の糸として引き出すのが座繰り。
牛首紬などにも使われている方法です。
ここでは芝崎さん独自の70個一気引き。
茹でた繭を刷毛で撫でると 刷毛に誘導されて糸が引き出されます。

力技の一気引き。

 

普通は7個ほどの繭から一緒に糸を引き出してその糸を4本寄り合わせますが
芝崎さんの方法は70個ほどから一気に1本の糸を引き出します。
とても力のいる方法です。

引き出された糸は真綿ではないので 毛羽がなく艶やかに光っています。

現在 この紡ぐ、と 座ぐる、が紬糸の主流です。
糸によって織り上がりの風合い、表情も変わってくるのが面白く
作りてが 自分の作品に合った方法での糸作りをされています。

 

それにしても 本当に惜しいです。
登喜蔵さんの作品をお召になった画像を 登喜蔵さんの霊前にお供えして
こんなに楽しく着ていますよ、と報告したいです。
登喜蔵さんの着物or帯をお召の画像を送ってください。
まとめて 登喜蔵さんの奥様にお送りしたいと思います。

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新作入荷。佐々木理恵さんの越前石田縞と竹紙布について。

雨続きでしたけど 石川町前の桜は咲き始めています。
ソメイヨシノじゃない大き目の濃いピンクが可愛い桜です。陽光、だったかな?

4月用の新作が届きました。
じざいや独立30周年、 さくらこじざいや23年の春です。
春にふさわしい 素敵な作品が集まりました。

まずはお待ちかね 佐々木理恵さんの帯です。
「竹紙布帯」です。
こちらが「花容」
コチニールとラックダイ、槐(えんじゅ)が使われています。
全通の紋織です。なんかキラキラしてるみたいで可愛いですね

こちらが「花筏」
藍とラックダイです。紫陽花みたい。。

私が 最初にきちんと説明できなかったので申し訳ないのですが
これらの帯は 佐々木理恵さんが工芸展に「竹紙布」として出展しているもので
経糸は絹、柄の部分を竹紙糸(竹50.楮と雁皮が25ずつの手漉き和紙)を使い
組織織りで織られた八寸名古屋帯です。

越前石田縞は かつて鯖江市で織られていた「石田縞」をもとに
佐々木さんがオリジナルで織っている木綿織物です。
平織で主に格子、緯糸に手紡ぎ木綿糸を使い
緯糸は白糸に竹紙の糸を使っています。
着尺や九寸名古屋帯です。
今回 越前石田縞は参考作品として絵羽の着物を飾っています。
ぜひ 店頭でご覧ください。
木綿と和紙の風合いもお楽しみいただけます。

また 竹紙布帯は 上記2点以外にも
ネット公開NGとして じざいやに来ております。
ご来店のうえ ご覧頂くのが一番なのですが
遠方などでご来店頂けない方には
パスワード付ページをご案内いたしますので
お問合せください。
じざいや友の会の方には メールマガジン内でご紹介いたします。

佐々木さん以外の新作も。

かっこよくて思わず 抱き寄せた矢絣風絣に浮き織入りの紬。
かなーりお洒落。おすすめです

春色の花織紬。

波筬でよろけ織になっている明石縮。爽やかブルー

 

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ホースヘアの帯と 北陸支援で加賀紋はいかが?

今朝は寒かったです~ 横浜の朝、2度でした。
それでも 雪の降っている震災地からみれば 文句の言えるわけもなく。
心配してました 能登上布の山崎織物さんは
建物や道具に被害が出てしまったものの お怪我はなかったとのこと。
今年の夏は能登上布を沢山着ようと思います。
夏繋がりで 能登上布に合いそうな帯を1つご紹介します。
なんと、ホースヘアです。
既に織元は廃業していますが 最後に残った糸で織られた
正真正銘最後の1本です。
経糸が麻、緯糸に馬の尻尾を糸にしたものを織り込んでいます。
今までの作品より ざっくり感が高い、ちょっと透ける夏帯になっています。


とても軽く、涼しいです。
去年の夏を思えば 夏は涼しい八寸以外 着る気になれない・・・。
ちょっと良い浴衣から 小千谷縮、上布類、夏紬。
夏前後の 本塩沢や明石縮などの単衣にも。
フォーマル以外の夏着物はこれ1本で賄えてしまえそうです。

北陸支援として 能登上布を応援して頂きたいですが
能登上布以外にも 北陸は織物や染もの、輪島塗などの工芸品が沢山あります。
それらを使うことも 支援と応援になると思います。
新しく買うのも良いですが
今お持ちの着物に加賀紋を足す、なんてのは如何でしょう?

加賀紋って何?というところからお話します。

家紋は まず、平安中期頃から貴族の間で
様々なものを文様化する文化が起こりました。
そのうちに自分の持ち物である武具や調度品に
目印として文様を入れるようなったことが始りです。
次第に衣装や牛車などに特定の模様を付け
その家柄ごとを区別するようになりました。
戦国時代には旗印として敵味方を分けるものとなり
江戸時代になると 武家の家柄を現すものとして
衣服につけることが定着しました。
それが力のある商家などに広がり
明治に全ての国民が苗字を持つようになって
一般化し普及して現在に至ります。

家紋をつけると その着物の格が上がります。
紋の数が多いほど格も高くなります。
ですから1つ紋の訪問着より
3つ紋の色無地の方が格は上になります。
色無地に3つ紋をつけると準礼装となりますが
お茶会や会食、学校の行事などには 1つ紋で充分です。
3つ付けると かえって着る場所が限られてしまいます。

家紋に対して 洒落紋(伊達紋)と呼ばれるものがあります。
じざいやは こちらが得意です。
これは 家紋のように格を付けるものではありませんが
無地の着物などに
紋の位置に柄を足している、という感覚です。
自由な発想で 愛犬や愛猫、ご自分の誕生花や
身の回りの好きなモチーフで
様々に楽しめる手軽なお誂えです。
着物を自分のものとして
楽しんでいらっしゃるご様子が伺えて
ご依頼を受ける側もとても楽しいご相談です。

 

洒落紋と加賀紋を混同されることが多いですが
本来の加賀紋とは300年以上も昔から
加賀地域にのみ伝わる特殊な家紋です。
それは
1.定紋の回りを模様が囲む飾り紋で
直径が1寸2分(約4,5センチ)の5つ紋。
2.模様は糸目糊が施された友禅で
華やかな草花、吉祥柄が多い。
3.布地は加賀絹の黒地で上流階級の武士、
もしくは町民の中でも風流人の着物、羽織に用いた。
とされています。

つまり 加賀紋は家紋の回りを美しく装飾したもので
正式な席でも家紋として通りますが
洒落紋は 文様の一部として扱われ
家紋の替りには使えませんのでご注意ください

本来の加賀紋は 糸目の友禅で反物の時に加工されますが
近年では 刺繍紋として 仕立てあがった着物にも後から加工が可能です。
ご自分の家紋の周りに 華やかな花や波や七宝などの吉祥柄で飾ります。
無地の振袖に5つ紋で刺繍されたものも見かけます。

加賀紋・・といっても刺繍するのは東京や京都やご依頼者の地元の刺繍師さんですから
直接 北陸の支援にはなりませんけど・・・
想いを寄せ 形にする、というのも応援の1つの形なのでは、と思います。

加賀紋の刺繍は普通の家紋にプラス1,2万程度で可能です。

加賀紋じゃないですけど じざいやのお得意猫紋のできるまで。

まずお客様のワンちゃん猫ちゃんの写真をお預かりします。

下絵を起こします。さくらこが描いたりします。

色を決めて 挿してもらいます。
これは背紋なので 左右分かれているので撮影時にちょっとずれました・・

犬猫に限らずお好きなもの、なんでも どこにでも刺繍いたします。

 

本日も、読んでいただき、ありがとうございました。

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北陸の着物を応援しましょう。

2024年初売りが始まっています。
ゆるゆる~~とやってますので お気軽に遊びにいらしてください。
投扇興で遊んだり 福袋を選んだり・・・。

ご来店記念の干支タオル。8日までにご来店くださいますと差し上げます。

3・11の震災の時も 東北の紬の応援セールなどをしましたが
今回の 能登半島地震でも 石川県・福井県産の紬を応援したいと思います。
今現在 在庫としてはありませんが・・・。
かの地で作られている 着物関係を並べてみます。
これから欲しいものリストに入れて頂くとか
既にお持ちの方は どんどんお召になって その良さを広めて
欲しいと思う人を増やしてください。

まず 石川県には
「加賀友禅」、「能登上布」、「牛首紬」、「能州紬」、加賀縫い、があります。
特に 海藻で染めたすくい織が特徴の能州紬は 被害の大きい輪島門前町に工房がありますので
現在の安否を確認するのも 憚れる状態です。
10年ほど前に 工房に伺ったことがありました。
昭和になって考案された紬なので 工芸品には指定されていませんが
繊細なすくい織をしている様子を拝見したのを思い出します。
個人のおうちに毛が生えた程度(失礼)の小さな工房でしたが・・・。

能登半島を意味する古語を名前に戴いた「士乎路紬」は
工房を新潟に移していますので 今回は外しました。

能登上布の山崎さんの工房も 被害のあった羽咋市です。
ここも何度か邪魔してるのですが・・・。

牛首紬は白山の山の麓なので 津波はきませんし
揺れはあったものの、人への被害はなかったそうです。

加賀友禅は金沢市内に何人もの作家さんや工房がありますが
取り扱いをしてこなかったので 直接の安否をうかがえませんが
これからは 加賀友禅の帯なら扱ってみようかな、と思います。

福井県には
復元された 越前石田縞の佐々木理恵さんがいらっしゃいます。
確か 私と同じ歳・・・(つまり還暦ですね)
私がお邪魔した時は 足を骨折されて織ができない状態でしたが
今は復帰されています。
主婦であり おひとりで細々とされているので作品数は少ないですが
竹紙を織り込んだ木綿は丈夫で 昔は小学生の制服に使われたりしたそうです。
今は 草木染の工芸品として 伝統工芸展にも出品されています。

今日は 旦那作角煮、ででん。添えた里芋はさくらこ作。
煮込んで3日目。今日でおしまい。
明日は お魚の西京漬けの予定です。

着物美人さん、お二人。
1/4ご来店のRK様。
千總の小紋に袋帯、というお正月に相応しく華やかな装いで。ありがとうございます。

去年最終日12/29のご来店JY様、アップしそこなっていました。
尻尾がもふもふの猫が可愛すぎる帯~~~

初売りは8日まで!
皆様のお越しをお待ちしております

本日も、読んでいただき、ありがとうございました。

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今の時期に夏赤城紬の帯を。産地の今は。

夜が冷えるようになってお布団を一枚増やしました。
だけど 日中はそこそこ暑くて
まだ袷にはなれそうにありません。
ここから単衣本番、って感じですね。

単衣の季節が長くなったので
夏に近い単衣、冬に近い単衣、と使い分けが必要になってきました。
夏に近い単衣は
連休明けから6月、9月半ば過ぎから10月いっぱい。
本塩沢やお召、赤城紬などの シボやシャリ感のある生地が
風を通してまだ暑い時期に心地よいです。
肌寒くなってからの単衣は
みさやま紬や十日町紬などの 真綿糸を含んだ生地が
寄添ってくれることでしょう。

帯は夏に近い単衣には 自然布などのザックリ系や
九寸なら少し透け感のあるものでも。
帯芯を入れてしまえば 透け感は抑えられますし
まだ暑い中で少しの涼感が嬉しいです。

例えば
夏赤城紬の九寸帯。3色あります。
シーズンものなので お値打ちの88000円です。
夏紬や単衣にどうぞ。

生糸を使ってサラリとした 唐草模様の十日町紬に合わせてみました。

この十日町紬が ちょっとレトロな感じで可愛いのです。
よく見ると水色の縦ラインが入っていて スッキリ見せ効果も?
唐草模様の中の絣のグラディエーションも 良いですね。
こういう曲線多用の柄の着物には
直線の縞、格子の帯がバランスよく合います。

十日町、塩沢に行って
今回 産地の現状について目の当たりにして
はっきり言って もう相当ヤバイな、という感じです。
分業の産地紬にとって 糸を作る人、糸に縒りをかける人、
絣を染める人、織る人。どこが欠けても反物は出来上がりません。
越後上布などの 苧麻は糸を績む人のが高齢化で糸が作れませんし
縮やお召に欠かせない撚糸屋さんも廃業が続き
以前作れていた撚糸が作れなくなって
そうなると染や織りの具合も変わってきて
生地そのものが違う風合いになってしまいます。
本塩沢の蚊絣も 以前は色々な色の組合せがあって
こちらからも オリジナルの色を頼めたのですが
まず 蚊絣を織れる織手さんが高齢でほとんど居なくなり
生産数が激減しています。
糸代、染料代、光熱費、人件費の全ての値上がりにより
反物の値段も3割から5割上がっています。
また 染料の種類が減って 以前出来た色も作れなくなって
良く売れる色しかないので変わった色が作れません。
今までと同じモノづくりが出来なくなっています。
伝統産業ですが 守るだけではなく
無い無いと嘆くのではなく そこから新しいモノづくりへと
動き出している人たちがいます。
着物が好きな人たちは居なくならない。
それを信じて 着たい、と思ってもらえる着物や帯を
発信し続けることの大切さを肝に銘じた出張でした。

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