京都から連れ帰る子たち 本場結城紬や藤山千春、もじり織・・・

京都は暑かったです~~
6月早々真夏日・・・
もう、夏物ですよね?

夏物の小物や帯も新作仕入れてきましたよー
週末までに届く予定。
小物は 麻の帯揚げを中心に
梅雨のお出掛けに必要な雨草履や 夏のお遊びにカゴバックなども。

夏の帯は 苧麻のもじり織。

やはり人気の藤山千春さんの吉野間道

藤田さんの「芽生え」2点。

今回の目玉。

本場結城紬。
モノトーンだけど絣入りで この雲の絣がいろんな柄が入っていて可愛いのです。
絣のサイズは80亀甲だけど 糸は100亀甲用。
糸が細いので とても軽いです。
絣入りですが 無地・縞のお値段でお出しします。
いつかは結城・・・とお思いの方お問合せください。

チラリズムのお襦袢のこと。&今日の着物美人さん

6月前ですけど もう衣替えの気候ですね
というか昔6月は単衣だったのに 今の6月は薄物になっています。
この暑さですから 透け物でも寒そうには感じませんね。
6月早々 半衿も絽に替えることにしましょうか。

お襦袢自体は とっくに麻をきています。
7月前の麻襦袢は白くないものが好ましいですね。
なければ 仕方ないですけど 麻の襦袢は白と色物、2つあると便利です。

そこでまず、襦袢とは何か、というお話から。
今でこそ 二部式襦袢、半襦袢は簡易式とされ
長襦袢が正式とされますが
元々はポルトガル語の「JIBAO」が転化したもので
このJIBAOとは男性用のシャツのことでした。
ですから襦袢の始りは半襦袢からでした。

江戸時代の前には着物は十二単でした。
打掛・小袖の下に内小袖と呼ばれる内衣装があり
さらに肌着・裾よけになります。
(一番下は肌着・湯もじです)

江戸時代になり庶民が力を得て
着物や着付けにもいろいろなアイテムが登場します。
当時のファッションリーダーは歌舞伎役者と遊女でが
長襦袢は遊女たちの間で生まれました。
脱ぎやすく(脱がされやすく?)見た目も良い下着として
生地や柄にも凝った長襦袢が作られるようになったのです。

振りや裾から ちらり、と見える襦袢。
遊び心も揺れ動きます。
着物ならではのチラリズム。魅せる下着としての楽しみがあります。
着物好きが最後に行きつくのも襦袢だと言われます。
下着である以上、消耗品でもあります。
奢った襦袢をお召の方をお見掛けすると
あ、通だな、こだわりなんだな、と感じます。
襦袢は着物よりはお安いので
(本紅で30万の襦袢、とかもありますけど)
楽しみを増やしやすいですしね。

ということで。
こんなもん、作ってみました。私の私物ですが。

グレーの麻に 金平糖の型絵染衿を付けています。
この半衿、

脱着はファスナーです。ピーーーーっと一回りして取り外し楽々。
針を持たなくていいんです。針仕事が苦手な私の必須アイテムです。
柄半衿したいな、と思っても 付けるの面倒だし 柄ものはコーデのたびに替えなくちゃだし。
でも ファスナーなら あ、今日この半衿したいな、と思ったらすぐに着用可能です。

そしてここから。

袖口から覗いたところ。
何これ、こんなところにシマエナガ。

後から振りを見れば

ここにも ピヨピヨ(シマエナガってなんて鳴くのかしらないけれど)
可愛いに決まってますよねー
うふふ。

今日は小唄とお三味線のお稽古日でした
お着物でお稽古に臨まれたお二人。

お三味線を習われている 立川様
ピンクと緑の縞の単衣大島紬に麻地チャンチン染帯。
この帯可愛い~ (じざいやのです)
そして先生の着姿が裾つぼまりで 美しいこと。
じざいやでは すみれ堂着付け教室主催の立川先生の個人レッスンが受けられます。

紗紬に遠藤あけみさんの型絵染帯の ナノハナさんは 小唄を習ってらっしゃいます。
ちょっと透ける紗紬ですが 色が濃いのでほとんど分かりません。
近寄ると、あ。。と思いますけど。
そして5月の末日にこの透け感で違和感がない、という・・・

暑がりさんは1年中麻襦袢、という方もいらっしゃいます。
それでいいんです。
昔とは気候も違うし 着方も、着る目的も違うのですから
今の気候と着方にあった形で着物を着ることに
もっと自信を持っていいんですよ。

明日は 帯揚げ帯締め半額デー
定休日なので 定休日明けの2日まで半額になってます。
今日はこれから 出張ですので メールのお返事などおそくなるかもしれません。

 

紙布の帯のススメ。

紙で出来た帯、と聞いて驚かれるでしょうか?
和紙を細く切って撚りをかけたものを糸として織り上げたもので
江戸時代から広く使われていました。
最初は紙の廃物利用として 古い大福帳から作られたりしていました。
軽く、意外と水にも強く、夏は涼しく冬は暖かいのです。

ただいま じざいやには紙布の帯が3点。
角帯と八寸が2つ。それぞれに違う味わいです。
呉服の日セール最終日、味わい深いこんな帯は如何でしょうか?

綿麻紅梅の越後型に すくい織の諸紙布

格子の綿麻に爽やかブルー濃淡波筬織紙布八寸。 水玉の日傘

紺の濃淡チェックの綿麻に 紙布角帯

紙布についてはnoteにも書いていますので こちら もお読みください。

じざいやには近ごろ
私を手助けしてくれるweb担当スタッフののりちゃんが週に2回ほど来てくれています。


着物を着始めてまだ1か月未満。小花模様の本塩沢に上原さんのあげずば帯。

今日は梅を頂いたので 梅仕事もしました。梅サワーになります。

呉服の日ゲリラ企画!2枚目半額!!本塩沢に生紬、紫陽花単衣に捨松など。

昨日と打って変わって日差しが強くなってきました。
日傘が必須ですね。
日傘って忘れるんですよね・・・

いよいよ明日が呉服の日。5/29です。
呉服屋からなにか感謝を込めて・・・と思いまして
明日1日限定、明日だけですよ。
お買上げ2枚目半額っ

えと、帯揚げとかじゃなくて着物か帯で、ですけど。
今現在 セールになってるのもなってないものも対象です。
既に半額になってるものは それ以上はお安くできませんが
半額になってるものと 2割引きものもと2つお買上くださいましたら
2枚目も半額にしちゃいます。
(山下八百子さんは除外で~)

例えば
紫陽花みないな鹿毛染のぼかしの着物  に 捨松さんの夏帯
高い方を半額にした方がお得ですよね
なので この場合は 帯はそのまま、鹿毛ぼかしが半額になります。


通販に出てないものも対象になりますので
お問合せください。

本塩沢に 生紬チャンチン染帯。
生紬帯は仕立上がりですぐお召頂けます。ネットに価格だしてませんが明日は超特価!

あれとコレならいくら??とかお気軽にお問合せください。
明日(というか、今から明日いっぱい)だけ、呉服の日限定のお買得です。
通販とは値段が変わりますので まずは、お問合せください。

まだ試作段階なのですが

お襦袢の振りや袖口に こんなのいたら ものすっごく可愛いと思いません?
じざいやオリジナルカスタム襦袢、始動しています。
お楽しみに~~

 

着物の地域差について。 綺麗色の近江縮入荷。

昨日は麻襦袢に単衣でも暑いなーと思ってましたのに
今日は寒くて 袷の着納めでした。
明日はまた暑くなるんですって。

今日は近江縮が届きましたのでご紹介しますね。
夏が楽しくなる元気色です。
3色展開。 小千谷縮よりちょっとリーズナブルなので
初めての夏着物にもどうぞ。
こんにゃく糊で サラサラと涼やかです。

グリーン近江縮

ブルー近江縮

イエロー近江縮

緊急事態宣言も 蔓延防止措置も6/20まで延期になったのだから
それが明けた夏には 絶対 着物でお出かけできる!と信じて。

ところで、着物を着始めた頃
どうしても柄の出ない名古屋帯に悩んだりしませんでしたか?
関東巻き、関西巻き、と呼ばれる帯を巻く時の方向の違いで
帯の前柄の出方が違ってくるからです。
体を軸にして時計回りに巻くのを「関東巻き」
反時計回りに巻くのは「関西巻き」と呼ばれます。
お太鼓に手先を入れる方向も逆になりますね
その理由には様々な説がありますが
主に
関西は公家文化が中心だったため、
お付きの人に巻いてもらうということが多く、
巻く人が右ききで巻きやすいようにそうなったといわれ
関東では武士文化だったため、
刀を差す時に引っかからないようにするためにこの巻き方になった、
とされています。
どちらの着方でも慣れれば両方できますが
何も考えないで着ると私は関東巻きになっています。
(考えても 関西巻きは苦手です)
帯の産地である西陣は京都にありますから
綴れ帯など柄の量で値段が決まるものは
前の片方にしか柄が無いことがあり
関西巻きでしか柄が出ない帯も多いので確認が必要です。

お襦袢にも「関西衿」と「関東衿」があります。
現在は 女性には関西衿が主流なので
何も言わなければ関西衿で仕立て上がってくると思います
違いとしては
「関西衿」は、着物のように衽の部分があって別衿がついています。
対する「関東衿」は、「通し衿」と言われる衿が裾まで通じていて、
今では主に男性用の長襦袢に用いられています。
関西衿の方が身幅を広く取れる分、衿がゆったりと合わせられるので
細身の方で関東衿がお好みの方もいらっしゃいます。

仕立方、着付け方でも 違いがあり
関東のいわゆる江戸好みの仕立は すっきりと粋(いき)に見えるよう
体にフィットしてお尻が小さく見えて
裾すぼまりになるよう割り出されます。
衽を裾に向かって狭くする仕立てや 抱き幅を詰める仕立てがあり
同じ3サイズなら 後ろ幅は関東の方が1,2分狭めです。
髪型や足袋、草履に至るまで細身が好まれます。

京都に代表される関西では はんなり、おっとしとした風情が喜ばれ
着姿もゆったりとしています。
自然 採寸や仕立方も関東よりやや大きめの感じになります。
後ろ幅がゆったりと割り出され
前幅も 衽を狭ばめることのない通し仕立てが多く
それは お茶を習っている方が多いせいでもあるかと思います。
お茶のお稽古をされる方は にじった時に乱れないよう
前幅を広めにされます。
ふっくら、おおらか好みは着物の柄にも違いが出て
関東で人気の江戸小紋は
関西では ほとんど売れないと言われます。

関東と関西の違いではありませんが
反物などを測る祭に使われる 尺の単位が違っていた地域もあります。
日本では尺貫法が用いられ長さの単位として、寸・尺・丈などの単位を使っていました。
曲尺(かねじゃく)の一尺は、1メートルの3分の1(約30.3cm)、寸の10倍、丈の10分の1。
鯨尺の一尺は曲尺より2寸5分長く、約38センチメートルで、呉服尺とも呼ばれ、
和服を作るのに使われていました。
曲尺より長いのは 江戸時代に豪奢禁止令で袖の長さに制限ができたとき、
ものさしの長さの方を変えてしのいだから、とされています。
明治24年にメートル法が取り入れられ、
昭和34年から計量法によりメートル法に統一され尺貫法の使用は禁止されました。
鯨尺は布地を計る際に限定して認められたのです。

しかし鯨尺は関東までしか伝わらず
東北地方では近年まで曲尺を使って布地を測っていたこともあるそうです。
また 東北でも寒さが入り込まないよう
身八つ口が狭い寒冷仕様の仕立ても見られます。

ネットの普及、また人間の移動に伴い
地域的な好みや差は少なくなってきていますが
まだまだ保守的な部分の多い着物には
歴史が作った地域差があります。
自分の地域の常識だけを頑なに言い張るのではなく
あぁ こんな着方が こんな風習があるのだ、と
違いを楽しんでいけたら
一層面白い着物ライフになると思います。

自分の知識との違いを あげつらうことなく、
おおらかに受け止めて
いろいろな着方を認めていかないと
着物は 狭っ苦しいつまらないものになってしまします。
礼を尽くすお席でなければ
楽しく着物を遊びましょう。

麻はどうして涼しいのか検証。綿麻紅梅にホースヘア、今すぐ欲しい、お買得。

今日も暑いですねー
今晩の夕食は 今年初めての冷やす中華をリクエストされました。
冷やし中華は 酢醤油派(ゴマダレではなく)です。
エビチリをプラスしましょうか。

麻襦袢に大島もどき(実家から貰ってきた)を着ていますが
涼しくない・・・着物も麻の入ったのを着たい。
明日は綿麻にします。

綿麻といえば、

絶対カッコいいでしょ。大人の女、って感じです。
越後型の綿麻紅梅。に ホワイトホースヘア帯
どちらもお買い得になってます。 セットでお求めならお仕立代半額に。

こういうの着ると 背筋がシャンと伸びそうですね。
暑くてもきっと涼しい顔していられます。

暑くなると、麻や苧麻の着物が手放せません。
麻を着たことが無い方は 本当に涼しいの?
何着ても暑いでしょー? と言われますが
麻、苧麻は本当に涼しくて
あぁ夏でもこんなに楽に着物が着られるんだ、と目から鱗もんです。
今日は 何故涼しいのか、を検証します。

実は「麻」と呼ばれる植物は存在せず
リネンやラミー、ジュードなどと呼ばれるような植物の総称です。
また上布に使われれる苧麻は 麻と呼ばれるのとは別の植物です

麻、苧麻は触るだけで ひんやりと感じます。
綿や絹と違うのは その繊維の断面がドーナツ状になっていること。
それゆえの特性として
@水分の吸収性が良い水分の吸湿性・発熱性がもっとも早い。
@熱伝導率に優れているので暑さの発散性に優れている。
という点が挙げられます。
熱と湿気を奪う性質を持っているのです。
(綿や絹は 保温、保湿の性質です)
日本の夏の強い味方となる性質といえますね。

こんな利点を持った麻、苧麻ですが
弱点としては
@折れジワがつく
弾性が乏しいため通常の繊維よりシワになりやすいと言えます。
これは ストローを思い起こして頂いて
ストローを折り曲げると、その部分は白くなってしまい
元に戻そうとしても戻りません。
それと同じで麻の繊維も一度深く折れしてしまうと
水を十分に含ませて伸ばしても なかなか元には戻りにくい性質をもっています。

しかし 着るたびに、そのシワも自然なシワになりますから
シワも味の内、と思ってください。

麻や苧麻はどうしても繊維に毛羽がありますので
ちくちく感を抑え 光沢と程よいシャリ感を出すために
繊維に糊付けをします。
産地によって こんにゃくや海草を使って糸を1本づつコーティングして
さらに涼しさをアップしています。

麻は着てみると 触っただけでヒヤっとしてますし
女性の着物は 衿足や身八ツ口から 風が入って
どんどん熱を奪ってくれます。
雨にも強いし 着なきゃ損、ってもんです。

着ましょう!麻。
まだ麻着物未体験の方は この夏こそ麻デビュー!
お買得の今がチャンスですよー
今年は 去年売れなかったので小千谷縮の生産量がすごく少ないです。
夏になって欲しいな、と思っても手に入らない可能性もあります。
気に入ったものがあった時が買い時です。

 

1本あれば事足りる、本当に上質の帯。爪掻き本綴れに寄せて。

コロナ以来、結婚式や式典などフォーマルのお呼ばれが無くなり
正装の出番が減りました。
じざいやは 洒落着のセレクトショップなので
フォーマルは得意分野ではないのですが
着物を着る機会としてフォーマルのお席は外せないですね。
しかし、式典やお呼ばれが多い方でなければ
正装のお着物は上等のものを数少なくお持ちになるのがお勧めです。
着物はともかく、
1本あれば 正装の着物を着まわせるのが上質の爪掻き本綴れ帯です。
柄を選べば
お茶席や観劇、お食事会から 式典、結婚式までカバーしてくれます。
合わせる着物も
艶のある紬から色無地、江戸小紋、小紋、付下げ、訪問着、留袖まで。

この頃は 洒落袋、と称する 中途半端な袋帯が溢れていますが
本来の袋帯は 丸帯を簡略化したもので 格の高い帯です。
そして爪掻き本綴れ帯は フォーマルで唯一、
一重太鼓で正装になる帯です。
綴れ、という織そのものに格があるのです。

丸帯は江戸時代に創られた正装用の帯。
広幅に織った帯地を二つ折りにして片側を絎けたもので、
両面共に柄が出るので非常に豪華な帯になります。
丸帯という名前は広幅の織物を丸ごと使うことからですが
それだけに重く締め難いものではあります。
(フォーマルの場合、困難なものをあえて使う、というのは
相手に対する敬意でもあったと思いますが)
それを締め易くするため、明治の頃に裏を無地にしたのが袋帯で、
当初は縫い目を無くする為に袋状に織られていました。
だから、袋帯。
現在でも一部の織元で袋状の袋帯も織られていますが
多くは裏と表を別々に織って縫い合わせる縫い袋帯が主流です。

ちょっと話がずれますが、現在 デパートや多くの小売店では
名古屋帯より袋帯を多く扱っているのではないでしょうか。
展示会風景でも
山のように袋帯が積上げられているのを目にします。

着物が日常から離れて 特別な衣装となってしまった時に
豪華な袋帯が沢山作られるようになりました。
多くのナショナルチェーンが売り出したのは
「なにかあった時」や「お稽古」、「気楽なパーティ」など
いつやってくるか判らない、「着なくてはいけない時」のために
「持っていた方がいいですよ」と言われて そのまま
箪笥の中で出番を待っている着物や帯たちでした。

普段使いの名古屋帯より
豪華で見栄えのする袋帯は
柄も多く値段も高く出来るので
メーカーも袋帯の生産に力を入れるようになりました。
洒落物用の名古屋帯を織る機械を減らし
袋帯用の機械ばかりになってしまったのです。
しかし「着なくてはいけない時」はなかなかやってきません。
箪笥の肥やしが増えれば
着る側だって使わない帯や着物を増やすのは
考え物だと気が付きます。

そこで 袋帯用になってしまった織機で
金銀を減らしたり 柄の格を落としたりすることで
洒落物にも使える帯ですよ、と
洒落袋と称する帯を織り始めました。

しかし 洒落袋、ってなんだか中途半端で
ちっともお洒落じゃないんです。
長さは袋帯なので二重太鼓の重々しさを持ちつつ
柄はいきなり 猫や野菜だったり・・・
格の低い柄なら 一重太鼓の名古屋で
サラっと着るのが粋、ってもんじゃないでしょうか。

しかし 本物の手織りで格の高い文様の袋帯は
着物の格と質、着る人の人格までも高く見せてくれます。
有職文様などは流行に左右されることなく
また年齢も広く使えます。
正装はお洒落に見えることよりも
格調高く礼儀に合ったものであることが大切です。
コーディネイトの妙や季節感で
帯をとっかえひっかえで楽しむのではなく
相手に礼を尽くす気持ちをあらわすのが正装。
1つの記号でもあります。
ですから 本当に質の良い帯は数は少なくても事足ります。
そのためには 絶対的に良いものである必要はありますが。。

良いもの、とは
見た目が華やかだとか金銀でゴージャスだとか
柄がてんこ盛りだとかではなく
きっちりと確かな仕事がしてあるもののことです。
この頃は そのようなものが本当に少なくなりました。

今、だからこそ 本物、良いものを見抜く目を育ててください。
これからは 数より質の時代がやってきます。
フォーマル以外の洒落ものでも
良いものは 飽きがこず、
長く使えて結果的にはお買得になるものが多いのです。

1つ1つ丁寧に手織りされた爪掻き本綴れは
しなやかで 張りがあり、締め心地がよく、着姿が綺麗です。
着物好きなら1本は持っていたい帯です。

織元から直接届きますのでデパートよりかなりお安くご提供できます。
いつかは・・とお思いの方はお気軽にご相談ください

6月から小千谷縮を着てしまうには。帯と小物の使い方。

暑いですー 28度?なにそれ。
それは 夏ですよ。

3月から単衣を着始めたので
6月は夏物を着てしまおうと目論んでいます。
ええ 確信犯です。
だって暑いんですもん。

でも6月の夏物は 白地でないことが条件だと思います。
そして できれば白くない襦袢で。
色を重ねることで透け感を抑えます。

そして6月早々に夏物を着てしまうなら
帯はあまり透けないものを。
私がお茶を習っていたころ(20~30年前だー)は
絽は7月からのもので 6月には絽縮緬だったのですが
この頃は 絽縮緬の生産も減って 普通の絽が6月から登場するようになりました。
でも 個人的には 6/10位までは絽や透けるものは避けたいです。
なので
着物は小千谷縮でも 帯はこんな感じ。
チェックの小千谷縮に 上品裂き織帯

半ばになれば

ザックリ感のある諸紙布八寸。   経糸も緯糸も全部紙で出来てる手間暇のかかる帯です。ただいま半額!

そして20日過ぎれば もう夏仕様に。
夏生地のフルーツ型絵染帯

9月はこの逆戻しで 夏帯から単衣帯へと変えてきます。

半衿は昔は 6月は塩瀬か絽縮緬、もしくは楊柳だったんですけどねー
今は しょっぱなから絽にされる方が多いですね。
私はたまたま絽縮緬半衿を持っているので 最初は絽縮緬、その時は帯揚げも絽縮緬か楊柳。
半ばくらいから絽にして 帯揚げも絽や透かしの入ったものにします。

この辺りは 日々の気温や日差しで適当に変えますけど。
そんなにね、目くじら立てなくていいです。
ただ、知っておいて 自分の判断で決めればいいと思います。

お買得がいっぱいの 呉服の日セールは今月末まで!
セット買いなら 更にお得に(セット割ありますのでご相談ください)
コロナ明けの 着物遊びは今から準備しましょう。
もうじき きっと着物で気楽お出かけできる日がやってきます。

呉服の日セールで単衣用紬や帯が4~5割引き!本塩沢や作家ものも。

来週はもう6月ですよ、もう月日の経つのが早くて怖いです。
とっくに単衣を着ているのですが
本来は6月が単衣シーズン。
お仕立間に合わなくなるので 単衣向きの紬や帯を
呉服の日セール用に大特価40~50%オフにしました。
通販セール会場

例えば・・・
本塩沢に お獅子帯

本塩沢に 浅倉広美さんのラムネ帯

米沢の泥染綾織紬 に 湯本エリ子さんの鳴子百合帯

みじん格子紬に ジャワ更紗帯

やたら絣の大島に 諸紙布帯

天使の塩沢に 上田紬帯


今すぐ単衣が欲しくなりまいたよね?

昨日と今日の着物美人さん。

じざいやオリジナルのピンク木綿に山本由季さんの帯の YO様
羽織紐が吊るし雛みたいで ナニコレ~~という可愛さ。

いつも私の無茶ぶりに応えてくれる型絵染のナノハナさん(今はチンアナゴに苦戦中)
結城縮に知念貞夫さんの紅型帯で。

白馬の騎士がやって来た!? ホースヘア帯白生地降臨

今日は暑かったですね
夏日。25度越えでした。
麻の襦袢に木綿の単衣を着ました。
一瞬、色の濃い小千谷縮を着てしまおうか?が頭を過ぎりましたけど
いやいや、今からそんなもん着たら
夏本場は何着たらいいんだ?ですから 我慢。
着ている最中が暑いけど
着てしまえば 結構大丈夫なのが 着物の良いところですね。

職人さん廃業で作れなくなったホースヘアの帯。
昨日 帯メーカーさんと話をしていたら
なんと! 白生地が2本のみ、残っているそうで
早速送ってもらいました。
これで本当に最後です。
白馬の騎士がやってきた気分です。

経が麻、緯が馬の尻尾の毛になります。
1頭1頭 微妙に色が違うので それが自然なグラデーションになっています。
味わい深いですね。

白生地、と言っても真っ白なわけじゃありません。
このままで充分美しいのですが 染めることも出来ます。
以前に染めたものをご紹介しましょう。

黄色と紫の市松。

ピンクと紫の横段

紫と黄色の横段


ピンクと紫の市松。

ピンクの横段。

などなど・・・ じざいやオリジナルカラーで染めてきました。
全て嫁入り済です。

今回 最後の白生地ですから このままでお召し頂きたい気持ちがありますが
ご希望がありましたら お染めします。
かつての染屋さんも廃業してしまいましたので
別の染屋さんにお願いすることになりますが
染代も値上がってまして 1色で5万、2色で6万になります。

本体の白生地、というか 自然のままのグラデーションが
特価の20万(税込み22万 仕立て込)です。
ニュアンスのある無地帯、1つあるととても重宝です。

紫陽花の季節になったので・・・
えどいろさんの新作。紫陽花の帯留を添えて。