今日も35度の横浜・・・・
梅雨はどこ行ってしまったんでしょう?
暑さにヘロヘロですが 唯一救いは
もう夏もの全面解禁、ということです。
全力で夏着物を楽しみましょう。
毎年 書いていますが
夏きものの楽しみは その美し透け感と種類の多さです。
「透ける生地」というのは 材質や織り方で
思いのほか種類が多くて混乱を招く元でもあります。
そこで 夏ものについてのお浚いです。
夏物・・・透ける着物・帯の総称ですが
とても種類が多いのが 夏物の特徴でもあります。
透けるから夏物なんだろうけど
一体これは何? いつ、どんなコーディネイトで着るの?という
お問い合わせを頂くことも多いですし
検索キーワードには 「絽と羅の違い」なんて言葉が多く出てきますので
夏物について 書いてみます
まず 大抵の呉服屋さんで夏の着物、と薦められるのが「絽」。
小紋~振袖、留袖などの正装にも使われる
夏の定番です。帯にも使われます。
こちらは じざいやオリジナル、麻絽に和菓子の名古屋帯。
ガラスの器に蜜豆が涼し気~~~
お求めはこちらからどうぞ。
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/862e7eac3cb7820c92c75e97d74fa228.jpg?resize=550%2C553&ssl=1)
三本、五本、または七本ごとの緯糸に経糸を絡め
隙間を作って織られたものです。
それぞれ、三本絽、五本絽、七本絽と呼ばれ
絽目(隙間)の幅が広くなっていきます。
経糸に緯糸を絡めた 経絽もあります。
また 糸に撚りをかけない平絽と
強い撚りをかけた駒絽があり
駒絽の方がシャリ感があり涼風に優れています。
絽に様々な模様を織り込んだ 紋絽もあります。
次いで「紗」
絡み織りの一種で 経糸二本が一組になり
そこに緯糸が織り込まれるごとに 経糸がよじれ、
隙間を作る織り方です。
絽よりも全体の透け感が強くなります。
いくつかの種類があり
メーカーによって呼び方も違うことがありますが
粋紗(翠紗・すいしゃ)と呼ばれるものは
玉糸を使って紬風の風合いを持たせたものです。
(玉糸を使っていないものもある)
紋紗 は 地模様を織り出した紗です。
近頃見ませんが アンティークによくあるのが二重紗。
二重組織になっていて
裏と表が別の色で織られていたり、裏が縞や市松などの
柄になっていたりします。
着物のほか、コートにしたりします。
贅沢なお洒落着として 名前は耳にするけど
なかなかお目に掛かれないのが 紗合わせ。
紗を2枚、もしくは 紗と絽を合わせて仕立てたもので
表に無地、裏に友禅柄などを描くことで
表地を通して裏の柄が透けて見えるもので
本来は単衣の時期のきものとなります。
じざいやオリジナル 新紗合わせ?
麻の襦袢に型絵染を施して 夏着物と合わせて透ける柄を楽しむ新提案です。
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/1493d05ed08486abfaf9ef94a52d8bff.jpg?resize=500%2C501&ssl=1)
「羅」もよく耳にすると思います。
正倉院の御物にもあるもので
古くから知られてはいたものの 織り方が複雑すぎて
一時は技術が途絶えてしまっていたものを
昭和になって 北村武資氏が復元しました。
紗や絽より複雑な搦み組織で、
紗や絽は二本の経糸が一組になって緯糸を交差するのに対して、
羅は経糸すべてが次々と連続的な交差をし、ねじれて連なっています。
織る、より編むような感じ。
捻じれることで 斜めの組織に特徴があります。
北村武資 羅の八寸
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/4d88b96c8b5d5379bb3207eb08ceecd9.jpg?resize=550%2C550&ssl=1)
機も特殊なものです。
本物の羅は限られた高価なものですが
一般に羅の帯、羅のコートと呼ばれるものは
太めの糸で粗く織られた「粗紗」のことです。
こちらは粗紗の帯。
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/7475e3dcfa3dc4fc9bf6177a9ee31ca3.jpg?resize=550%2C544&ssl=1)
羅、紗、絽の違いは何回か書いていて画像もありますので
こちらをご覧ください
夏の紬は 透け感のあるものを紗紬、夏紬と呼びますが
撚りを掛けた糸や生紬を使って
シャリ感を出したものの総称です。
各産地の名のついた 夏大島、夏黄八、夏塩沢、夏牛首、夏結城・・・
夏大島は奄美や鹿児島でも織られていますが
↓ 夏大島紬
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/0523.jpg?resize=550%2C550&ssl=1)
夏黄八は 八丈島ではなく十日町で織られています。
夏結城も 結城ではなく十日町で織られているものが多いですね
(結城では 真綿と麻の交織の夏結城を見せてもらったことがあります)
明石縮 も明石の名が付いていますが十日町産です。
↓ 明石縮
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/813a237c322f7d06029f90e877936e38.jpg?resize=550%2C542&ssl=1)
まぁ 産地はどこであれ
夏の季節に着る 透け感のある紬で 以前は盛夏(7,8月)のものでしたが
近年は 透け感の少ない濃い色のものは
単衣の終わりや 秋単衣の最初の時期にもお召しになるのも
ありになってきました。
だって 6月9月でも30度超えたら もう夏ですよ。
そして 麻の着物たち。
上布と呼ばれる 手績みの苧麻を手織りにしたものや
気軽な機械織り、ラミー糸のもの
著麻とラミーの交織などがあります。
盛夏の着物、とされていますが
濃い色のものや 糸の太い透け感の少ないものは
単衣の時期から着てしまっても許しちゃいましょう。
↓ 小千谷縮
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/258a6050a718c75ad15b0e01e0d43c62.jpg?resize=550%2C540&ssl=1)
↓ 越後上布
![](https://i0.wp.com/jizaiya.stars.ne.jp/wp-content/uploads/2024/07/d0de2684a63273eade69645b3177028d.jpg?resize=550%2C545&ssl=1)
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