季節の先取りはどこから始める? 本塩沢に苧麻もじり織帯。

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朝から20度越えてますねー
雲ってる時はいいのですが 日が差すともう、夏。
何を着るか、悩ましいですね。

着物のおしゃれは季節先取り、と申します。
この頃は 季節がどんどん先行してしまって
衣替えのほうが追いつかない感じではあります。

私の着物の師匠は 母と、お茶の先生でした。
十代から着物を着てはいますが
自分で選んで着るようになったのは OLになって
給料を着物につぎ込むようになってからです。
ええ、結構な授業料を払った口です。

そんな中で 着物のしきたりは母やお茶の先生(表千家を18年習いました)から
教わったものです。
お茶を習っていた30代までは
6月9月は単衣の着物。
確か 半衿も小物も塩瀬や透けないものでした。
いつの間にか 季節が進んで6月にも透けるものを着るようになりましたが。

その、透けるものを どこから取り入れるか。
いきなり透ける着物を着るのではなく
季節を先取りして季節感を表すには 外側から、と習いました。
つまり、
薄物になるのは まず、羽織。
そして身体から遠い 帯揚・帯締・半衿。帯。
着物が最後。
実際には 一番最初に夏物になるのは身体に一番近いお襦袢なのですが(笑)
だから 単衣の着物に絽や透ける帯を合わせても
透ける着物に 透けない帯を合わせない。
それが私のマイルールです。
もちろん マイルールなので
順番が逆でも、サッサと薄物になってしまっても
楽しく着ているのならオッケーだと思っています。
苦しい思いまでして着なくていいですから。

そこで今日のコーデ。
単衣に苧麻のもじり織の帯です。小物は夏物(夏ものにも初夏・盛夏・晩夏がありますが)


日傘・バック・草履もコーデしてみました。
本塩沢 に 苧麻もじり織八寸  アタバック  日傘  夏草履。

これで6月上旬、半ばまで。。。
半ば過ぎたら もうこの頃は夏だと思うので
濃いめの色の透ける着物を出してきます。
濃い色なら小千谷縮も着ちゃいます。
6月中は 麻襦袢でも色付きを着ます。着物の透け感を抑えてくれますので。

それぞれの体感と それぞれの事情と それそれの好みで。
普段着物の良さは 「自由」にあると思います。
どうぞ 力を抜いて 思いのままで楽しんでください。

 

 

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