緋色のお襦袢。赤のお話と仕立上り赤いお襦袢。

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真夏日になった地域もあったという今日ですが
こんな日に袷を着るのは拷問に近いかと。。
気候も状況もどんどん変わっていきますから
臨機応変に対応できればいいな、と思います。

今年還暦なので 赤いちゃんちゃんこならず
赤いお襦袢を仕立てようと思います。
誕生日までに寸法が変わる予定なのでまだ仕立てませんが。

緋色のお襦袢・・・
泥大島の振りから ちらり、と覗く赤。
カッコよくて女度も爆上がりですね。
唐草の地紋も美しい緋色襦袢
今年還暦の方には ちょっとお値引きしますので
ご相談ください。

かつて太夫(江戸時代に最高位の遊女・芸妓に与えられた称号。
「太夫」になるには美しいのはもちろん、三味線や琵琶などの楽器を弾きこなし、
書道や茶道や時事問題まで高い教養が必要でした)は
将軍お目見えの五位を賜ったので
庶民には許されない緋色を着ることが許されていて
それを誇示するために着物の半衿をひっくり返して
中の緋色襦袢を見せていた、という説もあります。

着物の「赤」についてのお話です。

赤い色で思い起こされる染料は茜と紅花です。
赤には 紅花や茜の他に 蘇芳、コチニールなどの動植物染料と
朱、ベンガラなどの鉱物染料があります。

日本茜の色を染重ねると
日の丸の真ん中の赤になるのだそうです。
茜(赤根)はその名の通り 根っこに色の成分があります。
そのまんま、茜は赤い根だから アカネ、です。
花は小さな白い花です。

赤い染料・・・と言うと 紅花も思い起こされますが
瀟洒禁止令で 色の着いた着物が禁止され
庶民には着ることが出来なくなると
染められることが無くなってしまいました。
色が解禁される頃には 科学染料が普及し
手間のかかる茜・紅花は 消滅していったのです。

紅花はエチオピアからエジプト周辺が原産とされ
古代エジプト王朝のミイラにも紅花が添えられているそうです。
シルクロードを渡って5世紀頃に日本に入りました。
濃い色は禁色とされ
庶民にはごく薄い色しか着ることが許されませんでした。
(一斤染め。絹2疋(4反)で紅花一斤(約600グラム)で染めた
淡い紅色までが庶民に許された色でした)
紅の効用として 血行を良くし体温を上げることがあり
そこから冷え性や女性病に良いとされました。
また 眼病や皮膚病に効くともされ
赤い色の精神的作用からか気鬱にも効くとされていました。

赤は太陽の色であり 生命の源、血液の色であり
神の色、権力の色でもありました。
世界各国で上位の色とされています。
日本では日の丸にも使われるように ハレの色です。
晴れがましい席での紅白の幕。
お祭りの飾りの赤は魔除けの色でもあります。
身に着けることで、魔除け、厄除けになるとされていました。
幼子は赤い着物で守られるのです。

しかし大人の女性では
隠して、または部分的に使われた赤が
少しだけ表に現れたときに色気を感じます。
例えば 草履の鼻緒、非縮緬の蹴出し、袖や振りから覗く赤い襦袢。
舞妓さんや芸妓さんの赤いしごき。
動いたときに少しだけ、見え隠れして
少しづつの赤があちこちに顔を出すことで
可愛らしさを伴う女の色気、というか 艶めかしさが感じられます。

赤は権力の色でもあるので
見せびらかすものでもなく
それとなく見せることが奥ゆかしい美しさなのですね。

帯揚や帯締め、草履のツボ。
ほんの少しの赤が女度を上げてくれます。
年齢に関係なく、着物には赤を取り入れることで
グッと惹きよせられます。
恥ずかしがらずに 赤を使いましょう。
きっと 褒められます。

仕立上がりの赤いお襦袢です。
顔を洗う猫が散っています。
着用1回、丸洗い済です。

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