残暑厳しい毎日ですが 朝晩はだいぶ楽になってきました。
夜7時に店を終えて 外に出ると、先日までは
ドアを開けたとたん、ぶわ~~~と熱気が押し寄せてましたが
ここ2,3日、あ、思ったほど暑くない、と安堵します。
涼しくはないですけどね。
仕立上がりから 今日のご紹介は 久米島紬です。
狐の嫁入りの帯を合わせました。
一見、格子にみえますが ちゃんと絣が入ってます。
八掛は明るめの苔色。
アップにすると、ね、 経糸緯糸、絣糸なんです。
きっちりとした格子ではなく 絣の柔らかなぼかしが優しい雰囲気です。
タダの格子なら 久米島紬じゃなくてもありますものね。
紅型や花織が南国の華やかな色彩を持つのに対し
久米島は一見地味な色目です。
しかし飽きの来ないその色は
土地の染料を使いこなした独自の美しさがあり、
泥染の中の赤茶や金茶、辛子の絣が息づいています。
久米島紬は1反ごとに染めるのではなく
一度に半年分~1年分の量を染めてしまいます。
染める前にはデザインを決めて絣をくくる作業があります。
久米島紬の中で一番有名で多いのが泥染で赤みのある黒。
大島紬の泥染もそうですが ただ糸を泥に浸しても染まりません。
ティチカ(シャリンバイ)と交互に100回以上も繰り返し染めることで
初めてあの艶のある美しい黒が染まるのです。
もちろん1日では染まりません。
ティチカを煮出した液を煮詰めて各々が自宅で染め、
それを共同の泥染場に持ち込んでは染めます。
繰り返し繰り返し・・・1日の中で染めては干し、染めては干し、
を繰り替えすのは日差しの強い沖縄ならでは。
でも雨が降ったら染められません。
朝日の昇る早朝から日の沈むまで重労働が続くのです。
泥に漬けず、ティチカだけで染めたものは赤みの強い深い茶色になります。
ティチカに似た色にグール(サルトリイバラ)があります。
これはグールの地下茎を細かく切ったチップにして煮出して煮詰め、
この液を別の溶器に移して浸しては干す、を繰り返します。
これも朝から晩まで、天気が良ければ十数回も漬けては干し、
夜になったら蒸し上げます。
翌日になればまた漬けては干し、漬けては干し。
数日~1週間ほどで好みの濃さまで染め上げます。
鮮やかな黄色になるのはフクギです。
フクギの根元の樹皮を煎じて沸騰しない程度の温度で煮染にします。
フクギは染まりやすいので10~20回の染めては干し、で大丈夫です。
久米島紬の染色はどれもとても手間の掛かるもので
堅牢度も高い染です。
着込むほどに 味わい深く馴染んでくるでしょう。
帯は狐の嫁入りのモチーフの洒落袋。袋帯ですがとても軽いです。
垂れ先に 虹が描き込まれているのが
狐の花嫁さんの幸せを寿いでいるようで良いですね。
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