蘊蓄・豆知識

雨の日の着物と雨コート。雨の日セールでお買得!

週末ごとに雨が降っている気がします。
なんだかなぁ。
三寒四温、という言葉もあるように
天気は7日位で繰り返すのかもしれません。
せっかくの週末、雨なのは悲しいので
雨の日セール、開催です。
実は自宅の近所のスーパーは雨の日にお安くなるのです。
ちょっとまねっこ~~
全品10%引き(山崎世紀さんは15日まで15%引き)
そして これからの季節に雨コートにも出来る反物を
雨の日セールで半額にしました。
絹紅梅駒黄八丈小千谷縮や綿麻、じざいやオリジナル生地など。

雨の日には 着物を着るのを敬遠しがちですよね。
雨の日は着物を着ない!とおっしゃる方もいらっしゃいます。
この頃の雨は ちょっと当たっても すぐにシミになってしまうし
歩いていても泥跳ねが心配だし。
雨の日はきもので出かけない、というのも1つの選択ではありますが
それでは ちょっと寂しいです。
雨の日でも着物を楽しむ方法を考えてみました。

一番楽な方法は
洗える着物を1枚用意してしまうこと。
この頃は洗える着物でも 見た目ほとんど判らないものが沢山出てきました。
化繊でもランクがあって安いのはそれなりですけど
見た目にはほとんど絹と分からないものもあります。
お値段もプリントの中国小紋などよりお高いです。でも高いだけのことはある・・・
だけど やはり化繊は蒸し暑いのが欠点。
冬の雨にはいいけど 雨期から夏、秋の雨には汗ばみます。
下着は必ず 天然素材のものにしましょう。

着るなら やっぱり天然素材のきものが好き。
それならば まず、縮緬やお召しは避けましょう。
雨に当たると 当たった部分が見事に縮みます。
近頃のお召や縮緬は 織元で防縮加工をしているのが多いですが
アンティークや 頂きもののお召、縮緬は縮む危険が高いので 雨に日は避けた方が安全です。
縮緬やお召しで雨の日に出かける可能性があるならば ガード加工してしまうのも方法です。
ガードしてしまえば多少の雨なら怖くありません。
雨に強い生地は 大島や黄八丈など生糸で織られた紬です。
大島紬は小雨ならガード加工しなくても
弾いてしまいますし縮みません。 乾燥も速いです。
糸の周りのセリシンを残した生紬
(生紬は登録商標なので本当はしょうざん以外のものには使えないのだけど)も
水を吸いにくいので雨の日の味方です。

絹は水に弱い、と言われます。
繭の状態では水を弾きますが(水を吸ったら中の蛹が溺れてしまう)
糸にする段階で表面のセシリンをある程度除くことで
艶や風合いを得る換わりに水を弾きにくくなってしまうのです。
反物は着物として仕立てあがる以前に
友禅でも染めるにしても、紬で先染めにするにしても、何度も水やお湯を潜るのです。
ですから 着物自体が水に弱いのではなく
水に濡れた状態の絹糸が、外部の力に対して弱くなっているのです。
濡れた状態で無理な力を加えると(ゴシゴシ拭いたり 引っ張ったり)
生地が毛羽立ち傷んでしまいます。
濡らしてしまったら 慌てず騒がず こすらずに
なるべく早く脱いで 広げて乾かすようにしましょう。

でもやっぱり絹は怖い・・・と思われるなら
木綿、麻なら自宅で洗えるし水と仲良しの繊維です。
濡れるほど強くなる、とも言われます。
麻100%はまだちょっと早いですが 様々な割合の麻混の反物もあります。
紙から出来る紙布も実は水に強い繊維です。

着方としては 雨の日には着丈を出来るだけ短く着てしまいます。
おはしょりを二度揚げして
出先に到着してから ささっと下ろせばいいのです。
長くて透けないコートをお持ちなら
がばっと持ち上げて 帯に挟んでしまいます。
もちろん、紐があれば万全です。

そして雨コート。
二部式と一部式がありますが
せっかくお誂えすえなら一部式を。
着物姿がすっきりと美しく見えます。
襟の形もいろいろありますが
かっちり四角い道行衿、丸いラインが優しい印象の千代田衿。
着物の衿のような道中着衿。
道中着衿が着物をすっぽり覆い濡れる部分を少なくしてくれます。
雨コートの生地は 撥水加工済のコート地も売っていますが
あまりお洒落じゃないものが多いので
じざいやでは
機械織りの大島や黄八丈(もどき)など
シワになり難い シャッキリ系の紬を 防水加工してしまって
雨コート兼単衣コートに仕立てることをご提案。
4月~10月なら夏大島や小千谷縮で作っても素敵です。
雨コートにも塵除けにも単衣のコートとして簡単な防寒にもなるのでとても重宝です。

これからの時期に雨コートや羽織向きの反物を
雨の日セールで半額にしました。

こももちゃんにお手伝いして貰いました。
白大島を着た上に 道中着風に着装・・・のつもりなんですが。
うーん 着装下手な店ですいません。

絹紅梅で。雨の日セール価格 98000円 → 49000円です。
雨コートにしなくても このお値段。

 ベージュとグレーの2色あります。

駒黄八丈(夏黄八丈) 雨の日セール価格 107800円 → 53900円
 

小千谷縮をガード加工すれば 蒸し暑い梅雨から夏の雨にも快適。(大雨には対応できません)

透け感のないじざいやオリジナル。雨の日はこの位明るいのが嬉しいですね。
雨の日セールで 198000円が 99000円。
 

 

じざいやオリジナルの前のバージョンをコートにしてお召頂いています。
ちょうど 今日お召になってお出かけされたと画像をお送り下さいました。
ご来店以外でも 着物姿の画像、お送りください。
ブログにてご紹介させて頂きます。

 

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琉球美絣に。

衣替えの途中でダイエットを誓うさくらこです。
ああ・・この夏着るものがぁぁ・・・
痩せよう。

木綿は単衣で早くから着ていて違和感がないのが良いですね。
なんなら 冬でも単衣でいい。
厚みにバリエーションがあるので
冬は厚手の久留米絣とか手引き木綿のものとか。
気温が上がるに従って
片貝木綿や伊勢木綿などの中くらいの厚みのもの。
薄手なのは 薩摩木綿や琉球美絣ですね。
今の季節は 薄手の木綿が心地よいです。
これ以上気温が上がって25度のなったら
麻の入った綿麻が気持ち良くなります。

東郷織物の薩摩木綿は織手さんが高齢化で
細かい絣を織れる人がいなくなり
単純な絣柄が多くなりました。
以前はあった120亀甲などはほとんど見かけません。
でも糸は同じものを使ってるので
縞やみじん格子、緯絣でも風合いは同じです。

琉球美絣と琉球美かす里の違いについてお問合せ頂きますが
真栄城興茂さんが 琉球美絣。
原田吉郎さんが 琉球美かす里。
どちらも琉球美絣、の名付け親であり 創始者である
真栄城興盛・喜久江さんの実の息子さんです。
古くから伝わる産地ものの琉球絣を
琉球藍を育てることから 糸の吟味、デザイン性など
日本伝統工芸会へ出品する1つの作家ものの作品へと高めたものです。
琉球美絣も同じ細番手の木綿糸を使用しています。
長繊維の木綿糸(エジプト綿やスーピマ綿)は
光沢もあり しなやかで絹と見まごう程です。
お二人共 ご両親から手ほどきされて
兄である原田さんが家を出て
別工房を起こされて琉球美かす里を名乗ることになりました。
(原田さんの娘さんは紅型作家の原田重さんです)
どちらも 糸、琉球藍、色、デザインへのこだわりがあり
木綿、絹 両方の作品があります。

今回のこちらは 原田さんの美かす里。連休セールで40%OFFです。
437,800円 → 262,680円。

帯はじざいやオリジナル 獅子の帯
シーサーに見立てて。
連休セールで35%OFFで 252900円を165385円に。

ラインで 着物でお出かけについてのアンケート実施中。
回答頂いた方には 500円のクーポンプレゼント(5/10まで)
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緋色のお襦袢。赤のお話と仕立上り赤いお襦袢。

真夏日になった地域もあったという今日ですが
こんな日に袷を着るのは拷問に近いかと。。
気候も状況もどんどん変わっていきますから
臨機応変に対応できればいいな、と思います。

今年還暦なので 赤いちゃんちゃんこならず
赤いお襦袢を仕立てようと思います。
誕生日までに寸法が変わる予定なのでまだ仕立てませんが。

緋色のお襦袢・・・
泥大島の振りから ちらり、と覗く赤。
カッコよくて女度も爆上がりですね。
唐草の地紋も美しい緋色襦袢
今年還暦の方には ちょっとお値引きしますので
ご相談ください。

かつて太夫(江戸時代に最高位の遊女・芸妓に与えられた称号。
「太夫」になるには美しいのはもちろん、三味線や琵琶などの楽器を弾きこなし、
書道や茶道や時事問題まで高い教養が必要でした)は
将軍お目見えの五位を賜ったので
庶民には許されない緋色を着ることが許されていて
それを誇示するために着物の半衿をひっくり返して
中の緋色襦袢を見せていた、という説もあります。

着物の「赤」についてのお話です。

赤い色で思い起こされる染料は茜と紅花です。
赤には 紅花や茜の他に 蘇芳、コチニールなどの動植物染料と
朱、ベンガラなどの鉱物染料があります。

日本茜の色を染重ねると
日の丸の真ん中の赤になるのだそうです。
茜(赤根)はその名の通り 根っこに色の成分があります。
そのまんま、茜は赤い根だから アカネ、です。
花は小さな白い花です。

赤い染料・・・と言うと 紅花も思い起こされますが
瀟洒禁止令で 色の着いた着物が禁止され
庶民には着ることが出来なくなると
染められることが無くなってしまいました。
色が解禁される頃には 科学染料が普及し
手間のかかる茜・紅花は 消滅していったのです。

紅花はエチオピアからエジプト周辺が原産とされ
古代エジプト王朝のミイラにも紅花が添えられているそうです。
シルクロードを渡って5世紀頃に日本に入りました。
濃い色は禁色とされ
庶民にはごく薄い色しか着ることが許されませんでした。
(一斤染め。絹2疋(4反)で紅花一斤(約600グラム)で染めた
淡い紅色までが庶民に許された色でした)
紅の効用として 血行を良くし体温を上げることがあり
そこから冷え性や女性病に良いとされました。
また 眼病や皮膚病に効くともされ
赤い色の精神的作用からか気鬱にも効くとされていました。

赤は太陽の色であり 生命の源、血液の色であり
神の色、権力の色でもありました。
世界各国で上位の色とされています。
日本では日の丸にも使われるように ハレの色です。
晴れがましい席での紅白の幕。
お祭りの飾りの赤は魔除けの色でもあります。
身に着けることで、魔除け、厄除けになるとされていました。
幼子は赤い着物で守られるのです。

しかし大人の女性では
隠して、または部分的に使われた赤が
少しだけ表に現れたときに色気を感じます。
例えば 草履の鼻緒、非縮緬の蹴出し、袖や振りから覗く赤い襦袢。
舞妓さんや芸妓さんの赤いしごき。
動いたときに少しだけ、見え隠れして
少しづつの赤があちこちに顔を出すことで
可愛らしさを伴う女の色気、というか 艶めかしさが感じられます。

赤は権力の色でもあるので
見せびらかすものでもなく
それとなく見せることが奥ゆかしい美しさなのですね。

帯揚や帯締め、草履のツボ。
ほんの少しの赤が女度を上げてくれます。
年齢に関係なく、着物には赤を取り入れることで
グッと惹きよせられます。
恥ずかしがらずに 赤を使いましょう。
きっと 褒められます。

仕立上がりの赤いお襦袢です。
顔を洗う猫が散っています。
着用1回、丸洗い済です。

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消える古布たち(コウゾの花)・・・と連休の営業日のお知らせ

今日も暑かったですね。夏日でしたよ
もう夏ものでもいいかと。
綿麻探そう・・・

バタバタと忙しくしていて
気が付いたら4月も後半になっていて
来週末からは ゴールデンウィークに突入だなんて。

今年のゴールデンウィークのじざいやは
しょっぱなの29(土)にお休みを頂いて
その後30(日)~5/7(日)まで休まず営業です。
月曜火曜も営業してます。

せっかくのゴールデンウィークですから
お買得品も出しますね。
まだ 何を出すかは未定ですけど。。
夏ものもお安くしちゃいますね。

今日のお話は先日問屋さんと話していたのですが
日本三大古布。
芭蕉布・葛布・シナ布 が挙げられることが多いのですが
太布、という説もある。と。
楮布のことです。
楮(こうぞ)ってお札の原料でもある和紙の元ですね。
今ちょうど咲いてましたので 散歩の途中で写真撮ってきました。

楮は雄花と雌花があるので 形の違う花が1本に同居しています。
どうして こんな樹から繊維を採ろうと思ったものか・・・
葛布も芭蕉布もシナ布も 生活の近くにあった木から
なんとかして繊維を採り出して布に織り上げています。
古代において 布というのは生命を守る大切なものでした。
その技術は 苦労の多いものですが
だからこそ大事に受け継がれてきたのです。
しかし 今はもう それらは布としての存在意義をほぼ失い
ただ珍しい、もしくは 技術伝承として僅かに残るばかりです。
布としての選択肢は増えましたし
着やすくはないですしね・・・
でも 消えて欲しくはないです。
僅かに残った生産者を守れるほどの甲斐性がないのが
不甲斐ないです。

5月に山本由季さんのギャラリーで山本さんの作品展が開催されます。
仙台駅からタクシーで1時間、という立地ですが
山本さんの新作を沢山見られる唯一の機会です。
興味のある方はお問合せください。
5/19(金)20(土)でしたらご一緒できると思います。

 

 

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新作帯留9個 鯛焼きやプリンアラモード、猫や薔薇など

いつの間にか陽がのびて
6時半くらいまで明るいので びっくりです。

じざいやオリジナル帯で人気の菜乃花さんの
可愛い帯留の紹介です。

帯留めは、江戸時代の後期から現れました。
帯締めに使われるのですから帯締めが出現した江戸末期に人気の女形、
二代目菊之丞が流行らせた「路考結び」が解けやすくて
帯締めが生まれてからの登場です。
現在の帯留めは装飾的な意味合いが強いのですが、
もともとは帯がほどけないように固定する金具でした。
ベルトのバックルのような・・・実用的なものだったのですね。

 

その後明治になり廃刀令が出されると、
刀の鍔や目貫の細工を作っていた職人たちが職を失い、
彫金の技術を活かして帯締めに飾りをつけることを考案したのが
帯留の始まりです。
最初はバックルのように帯を固定する実用品であった帯留は、
どんどん装飾品としての性質が強くなり、
それにつれ様々な素材で作られるようになりました。
このあたりは 組紐職人が刀の下げ緒から帯締め職人に移行したのと
同じ時期で同じ理由ですね。

着物や帯を替えなくても
帯留1つで季節感を表せるのはとても楽しいです。
日本情緒豊かな自然を模したものはもちろん
その日だけのイベント用に着物や帯を用意するのは大変でも
帯留1つでハロウィンやクリスマスを表現できるのは楽しいです。

帯留は基本洒落ものとされるので
素材が陶器や木、ガラスなどのものは
金銀の入らない名古屋帯に似合います。
5大宝石(ダイヤ・ルビー・サファイヤ・エメラルド・真珠)
の帯留でしたらはフォーマルにも使われます。
その場合は帯〆を通す台もプラチナなど貴金属が多いです。
結婚式のゲストでお越しの時などにはOKでしょう。
でもご自身が親族側で出席されるときは
付けないほうが無難で上品だと思います。
フォーマルの帯は厚くて重いものが多いので
三分紐では抑えきれないことも多く注意が必要です。

また お茶席にはNGですので
お出掛け先で予定になくお茶席に招かれたりしたら
帯留はそっと帯の中へ回して隠しておきましょう。

 

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仕立上がり宮古上布未着用しつけ付き

着物好きにとっての夏の憧れ。。。
上布という布。
上布、名前の通り上等な布、です。
今でこそ 洒落着というカテゴリーに入れらていますが
かつては 武士の夏の正装にも お姫様のお召し物にも使われたのです。
その清涼感のある布は 日本の夏に欠かせないものなのです。

現在上布、と名が付くのは
まず南から 宮古上布、八重山上布
北陸の 能登上布 そして 越後上布です。
各特徴は後程まとめますが
今日は 宮古上布の仕立上がりをご紹介します。


琉球藍に絣。
丸と十字ですが 十字が丸で構成されているのが珍しくも可愛いです。

金魚帯を乗せてみました。
金魚ちゃん6割引きですので
この夏、ぜひ 飼い主になってみませんか?

各地上布の特徴をまとめました。

@宮古上布 重要無形文化財指定

 今から400年以上昔から琉球で織られていた苧麻織物ですが
 1609年に薩摩に制圧されてからは様々な税のうち
 身長が143センチを超える女性には人頭税として
 宮古上布の納付が義務付けられました。
 貢反布は 、役人の厳しい監督のもとに作られ、
 精巧な紺細上布を美しく仕上げるためには、
 原料の苧麻の選定から始まって、細い糸を績む高度の技術を持った紡ぎ手
 藍屋染色技術、絣締め等、一連の熟練した手を全部揃えなければなず
 大変な苦労を強いられました。
 宮古上布の条件は
 一 すべて苧麻を手紡ぎした糸を使用すること。
 二 絣模様をつける場合は、伝統的な手ゆいによる技法又は手くくりによること。
 三 染色は、純正植物染であること。
 四 手織りであること。
 五 洗濯(仕上げ加工)の場合は、木槌による手打を行い、
   使用する糊は、天然の材料  を用いて調製すること。
 最後の仕上げ加工で 蝋引きとも呼ばれる独特の美しい艶が生まれます。

@八重山上布 伝統的工芸品
 八重山上布もかつての献納布でしたが
 藍の宮古上布に対して白上布と呼ばれました
 基本は白地に紅露による焦げ茶の絣模様がくっきりと浮びます
 数多い沖縄織物の中でも刷込捺染技法を用いる織物は八重山上布のみです。
 海晒し、という 海中に漬けこんでオゾンで漂白することがあります。

@能登上布  石川県無形文化財
 今からおよそ2000年前に崇神天皇(すじんてんのう)の皇女が
 現在の中能登町能登部下に滞在した際、
 この地に機織りを教えたことが始まりと伝えられています。
 その後、江戸時代に近江(現在の滋賀県)から技術を導入して発展し
 大正4年には能登麻織物同業組合が設立されて能登上布は最盛期を迎えます。
 第二次世界大戦までの最盛期は織り元が120軒、出機数は6千軒を超え、
 年間生産反数20万~30万反となり日本一の産地となりました。
 昭和35年に県無形文化財の指定を受けます。
 しかしその後、近代化の波には抗いきれず、織子が化学繊維に流れ、
 徐々に織元は減り、衰退の一途を辿りました。
 昭和63年にはとうとう能登麻織物協同組合も解散され、
 現在は山崎家のみになりましたが
 平成8年には能登上布振興協議会が設立され 技術伝承を支えています。

@越後上布・越後縮  重要無形文化財・ユネスコ世界無形文化遺産
 絣は南で生まれ北上しながら技術を高め
 越後上布で完成した、と言われます。
 重要無形文化財で 要件は
 要無形文化財指定要件は以下のとおりである。
 一 すべて苧麻を手うみした糸を使用すること。
 二 絣模様を付ける場合は、手くびりによること。
 三 いざり機で織ること。
 四 しぼとりをする場合は、湯もみ、足ぶみによること。
 五 さらしは、雪ざらしによること。
 年間30反ほどしか生産されません。
 1反分の糸を績むのには熟練者でも1年近く掛かります。
 そこから 木羽定槻という道具で絣の柄を糸に移し
 手で括って絣を作ります。 そして地機で織りあげられます。
 人の手と手間暇が掛かるので高価になるのも致し方ありませんね。。。

 

 

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小山さんの紬に捨松さんの帯 防虫剤のお話。

もうすっかり初夏ですねー
綿麻探さなくちゃ・・・
洋服も着物もちょっと早めの衣替え。
じざいやのワークショップとして 防虫香作りを考えてますので
ちょっと防虫剤の話を。

桐の箪笥でも プラスチックの衣装ケースでも
その収納場所の素材には防虫や殺虫の能力はありません。
しかし 高密度で低湿度なら 虫は増えませんので
収納時に虫が居なければ 心配は少ないです。
しかし開け閉めの時に虫が入り込んだり
他の着物や小物に虫が付いている可能性を考えれば
防虫剤は有効です。

気をつけなくてはいけないのは
ナフタリンや防虫剤、時にはお香などから
発生するガスです。
防虫剤などは空気に触れてガスとなり、
そのガスが着物を包み込むことで虫を防ぎます。
しかし このガスが着物に使われている
金銀の箔や糸に触れると「ガス退色」と呼ばれる
化学変化を起こします。
金銀の色が変わってしまうのです。
また ガスは空気より重いので下へ下へと沈んで行く性質があります。
ですから 着物の上に置くと
ガスは着物の生地を突き抜けてしまい
その時に生地を傷めることになります。
時には たとう紙や風呂敷、帯芯も突き抜けるので
畳まれた上下同じ位置にシミや退色を起こすことがあります。
以前 お客様がシミ抜きを、と持って来られた帯は
良い匂いがするように、と上にお香を置いていたそうで
お香の置かれた位置が 畳まれた全ての同じ位置に連続して
帯芯も含めて丸いシミがついていました。
帯芯も替えることになってしまいました。
お香には油分の強いものものがあり
油シミになることもあるので これも要注意です。
防虫剤やお香による ガス退色やシミを防ぐには
金銀に反応しない 着物専用の防虫剤のみを使用し
置く場所は着物から離して
引き出しや箱の隅に置くようにしてください。

じざいやで作る防虫香は
防虫や防腐効果をもったスパイスを独自ブレンドで作ります。
ワークショップや いずれは販売も考えていますので
お楽しみに。

今日は長岡からのお客様と盛り上がってしまい
楽しい時間を頂きました。
着物以外のお話も楽しいので
気楽に遊びにいらしてください。
お茶とお菓子をご用意しております。

信州の小山さんの草木染紬に 捨松さんのスウェーデン裂紋

帯締めはビーズ

藤が満開です。あっという間に夏が来てしまいますね
冬ものしまう前に 夏の準備をしなくては。

 

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仕立上がり夏物追加。一部値下げしました。挟纈のお話。

今日から卯月になりました。
卯の花はまだ見かけませんが 桜が散ったとたん
ツツジをはじめ、色とりどりの花が咲き始めています。
このまま初夏に突き進んでしまいそうで怖いです。
本日も横浜は20度を越えて単衣日和です。

本日 帯締め帯揚げバック、60%OFFです!

気温が高くなってきましたので
すぐに着られる 単衣や夏物の仕立上がりを少し増やしました。
仕立上がりの通販はこちらから

一部、お値下げして再販売しているものもございます。
3万~7万の10万以下のお品も増やしました。
そんな中で 今日のお勧めは2つ。
一つは 生紬に素描をした夏紬
遠山が全体に描かれていて おおらかさが可愛いのです。
77000円の大特価でのご提供。
もちろん未着用、しつけ付き。
実は 私も1枚 柄は違うけどもっていて
(今は寸法が合わなくて着られない・・・)
グレーの襦袢で単衣に、白っぽい襦袢で盛夏に、と重宝しています。
麻のように 熱を奪ってはくれませんけど
張り感があって風通しが良いので涼しいです。襦袢を麻にすれば問題ないです

そしてもう1つは
挟纈の帯です。 お値下げしての再登場です。

そもそも 挟纈、ってなんでしょう?
夾纈(キョウケチ)の「夾」は「はさむ」という意味です。
二枚の版木で生地をサンドイッチ状に強く挟みます。
白鷹お召の板締めは糸の状態で挟みますが これは布を挟みます。
版木には穴が開いていて そこから染料を注ぎ込むことで
布に染料が沁み込み、版木の当たっている部分は防染されて柄が出来上がります。
辻が花より古い技法とされ、一度は完全に途絶えてしまい
正倉院御物の中にしか見ることが出来ませんでしたが
内田陽一郎、明司の両氏によって復元されました。
現在 挟纈の技法が使えるのは 内田家のみです。

 

とても難しく熟練のいる技法なのです。


板に挟むので薄い生地でないと染めることができません。

板で防染された部分が白く浮かび上がり、
滲まないように注意深く染料が注ぎ込まれます。

友禅が出来るはるか以前、
布に美しい模様を付けることは 人々の憧れであり夢だったことでしょう。
それを実現するために どれほどの苦労があったことか。
透かし彫りにした板で上下を挟んで透かしの部分に染料を注いで染める。
原理は単純ですが
挟む圧力や染料の量や粘度など研究を重ねたことでしょう。
蘇った古代の技に心奪われます。

先月 問屋さんの展示会で内田さんにお会いしました。
挟纈の帯・・・同じような正倉院っぽい柄の帯が
売値で100万越えてました。

モノづくりがどんどん厳しくなって
作り手さんも高齢&意欲減少で 現場を去っていきます。
一昨日だったか 牛首紬の織元と話をした話はまた後日に。

 

 

 

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春は黄色! 黄金の繭

花散らしの雨が降って
せっかくの満開の桜を愛でることなく散り始めました。
昨日のぽかぽか陽気から一転花冷えです。
気温の乱高下に身体が付いていけないけど
皆様 体調管理、お気をつけて下さいね。

早春の白い花たちが終わり、
元気な黄色い花たちが咲き始めました。
レンギョウ、エニシダ、タンポポも見つけました。
菜の花も沢山(いろんな野菜の菜の花が咲いてますね)
春はピンクも多いけど
綺麗な黄色が目を惹きます。
春を謳歌する黄色は 淡いクリームではなく
はっきり、黄色です。

着物で黄色といえば 紅花や黄八丈を思い浮かべますが
こちらの 黄金の繭は まばゆいほどの黄色です。

群馬で開発された「月光100」という黄色い繭を作るお蚕さん。
その糸は ぐんま黄金、と呼ばれます。
その貴重な糸を経にも緯にも100%使っています。
黄金の繭、と名付けられています。

ここで 繭についてのおさらいを。
普通、着物に使われる繭は白いです。白く改良されていますから。
野生では保護色となるように色の付いたものが当たり前です。
それらはカイコ(家で飼うから飼蚕(かいこ)に対して
ヤマコ(山蚕)とも呼ばれます。
有名なのが長野の薄緑の繭、天蚕ですね。
本来は養蚕される家蚕と違い、野生のものですが
長野県穂高の町で僅かながらに飼育されています。

飼育と言っても 家蚕のように室内に居るのではなく
餌となるクヌギやナラ、カシワなどの樹木ごとネットで囲って
(1本1本の木にネットをかけるのではなく
大きなビニールハウスをネットで作ってその中に木を植えている)
飼育しています。
1本の木で10匹ほどの幼虫を育てます。
野生なのだから勝手に葉っぱを食べて一人で繭になって
手間いらず・・・ではありません。
ネットを張るのは天敵の鳥や蜂から守るためですが
猿はネットの隙間から侵入、木を荒らします。
天蚕の幼虫は家蚕の幼虫の3,4倍の大きさに成長しますので
食欲も並みではありません。
1本の木の葉っぱを食べつくすと別の木へ移動して食べ続けます。
ところがこの移動の際に地面を這っていると
蟻にやられたり 日差しが強いと衰弱して
次の木に移る前に死んでしまう幼虫もいます。
ですから人間が手で移してやらなくてはなりません。
自然淘汰されていては飼育の意味がありませんから。
卵から孵化して繭を作るまでは目を放せないのです。
行動範囲が広い分、家蚕より手が掛かります。

家蚕は春秋の2回繭を作りますが(種類によって違いますが)
天蚕は7月半ば、年に一度だけ繭を作ります。
1軒の天蚕農家で出荷できる繭の数は現在2000個ほどです。
これは着物一反分にしかならない量なのです。
現在天蚕農家は6軒だそうですから
どれほど貴重かが知れると思います。
しかし 織り上がった反物は高価ですが
天蚕農家から出荷される繭の価格は労力に見合う金額ではありません。
家蚕の繭は重量で取引されますが 天蚕は粒単位で取引されます。
それでも一年で1反分の収入では後継者が出来ないのは
仕方ないことかもしれません。

幼虫は大きな天蚕ですが繭の大きさはあまり変わりなく
1つの繭から取れる糸は家蚕の900~1500メートルに対し
700メートルほどです。
家蚕よりセシリンに含まれる石灰やタンニンなどの不純物が多く
精練してもあまり目減りはしませんが
染まり難い性質を持っています。
風合いはとても柔らかく、光沢がありシワになり難い復元力があります。

貴重な糸ですから経糸緯糸100%天蚕、というものは
とても少なく 緯糸だけ、とか
家蚕の生糸の周りに天蚕糸を巻きつけたものを使用して
織られたものが多く見受けられます。

緑の天蚕以外にも
褐色の濃淡の与那国蚕(与那国島、インドネシア)
淡褐色の柞蚕(さくさん・中国、日本、インド)や
黄褐色のムガ蚕(インド)、
黄金の糸と呼ばれるクリキュラ(インドネシア)
などの野生の蚕から糸が取られています。

それぞれの蚕によって繭が違うように 糸質も違うので
その糸質にあった染め、織りを熟知していないと蚕は扱えないのです。

さて、この黄金の着物。
黄金の繭(登録商標になっています)から織られていますが
黄金の繭、と呼ばれるインドネシアのクリキュアではなく
群馬で改良された 正真正銘の国産の糸です。
ぐんま黄金、という平成13年に発表された比較的新しい糸です。
ぐんま黄金の黄金色は、セリシンに含まれるカロチノイドの色素で
桑の葉を食べた蚕が作り出した天然の色素です。
ぐんま黄金は、より高い抗酸化効果が期待されて化粧品にも使われています。

またこの蚕は飼育時期の温度が高い方が濃い黄金色になり、
春蚕は薄い黄金色に、秋に飼育される秋蚕は濃い黄金色の繭になります。
秋の繭だけを集めて織られたのが この美しい布です。

天然の繭の自然の色なので
派出そうに見えて 馴染みの良い色です。

仕立上がりの刺繍帯を乗せてみました。
今回は着物を主役に品よく、ね。
もっと 個性的な帯も似合うんですよー


みやこわすれの刺繍帯、百亭工房のもちろん、手刺繍です。

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山崎世紀さんのこと。

山崎世紀さんとのお付き合いは20年近くなるでしょうか。

山崎さんの作品ははっと目を惹く華やかさはありませんが、
丹念な仕事の中から滲み出るような奥深い美しさがあります。
玉繭の座繰り糸を使った、軽くしなやかな生地を織ることから始め、
その生地を板締めや縫い絞りの技法で柄付けし、
月見草、茜、紫根、胡桃や栗、紅花等の草木で染上げます。
絞りの職人は多けれど、独自に考案した絞りの効果を最大に生かすために、
玉繭の座繰糸を使い、白生地から織ってしまう人は他に知りません。

山崎さんの工房の白生地を織っているところ。

「失われゆく”古きよきもの”を洗練して、後世に伝えたい。

この途方もなく大きな、自ら課したテーマに押し潰されながら、
雪深い、みちのく米沢に季節の移るのも忘れていた。

見た目だけ美しい物がもてはやされる中、
この”絞り”という原始的な手法に、草や木や、花の香りがしみこんだ、
つたない作品がどれ程の意味を持つというのか。

月見草・泡立草・茜・バラ・紫根・栗・くるみ・紅花・枯すすき・ふきのとう・・・・。

花の命を絶やすのはむごいけど、せめて、絞りを解いたその瞬間に、
米沢の四季と成って永遠に生きながらえてほしい。」

草木染の糸たち。

その山崎さんが後継者もおらず(ご子息は別の仕事をされてます)
体力的なこともあり 生産を終了するとのこと。
山崎さんの思いが凝縮されて、新しい命となった布をご紹介しています。
作品画像は 次回からアップしていきます。

じざいやでご自分の作品を説明している山崎さん。

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