2021年 4月 の投稿一覧

明日は夏日!?麻襦袢だ 綿麻だ 何を着る?

朝晩は小寒いのに日中は暑くて
温度差が10度以上。
体調崩した方もいらっしゃるようです。
着るもの困りますねー

洋服と違って、着物は半袖やミニがないので
素材と着方で涼しくするしかないです。

温暖化のせいで夏日・真夏日も年々早く記録され
また その日数も増えています。
町行く人が半袖なのに
着物姿だけ袷だなんてどういうこと!?
暑苦しい思いをしてたら きものの楽しみも半減です。
暑ければ襦袢だって麻にすればいいし(でも半襟はまだ塩瀬)

かつては夏きものは ほんの2ヶ月しか着られませんでした。
ほんの数年前までは 6月に絽なんて・・・と言われていたものです
一口に夏のきもの、と言っても
厳密に言えば 初夏、盛夏、晩夏と分けますし
朝のお出かけと 夜の外出では違った演出がありもします。
着物が日常着ではなくなった今だからこそ、
余計にシチュエーションにこだわった
ある意味 自己満足的な楽しみもあります。

日常着であった時代には
本当の日常はいつも同じ着物だったのではないでしょうか?
庶民の暮らしは生活であり
季節は身の回りに当たり前にあり
それをわざわざ演出するのは 生活の外のことだったでしょう。
着るもので季節を表せるのは上流階級の人間だけでした。

今 嗜好品としての着物を思えば
その楽しみ方は 様々であって当然です。
自分が着たいから着る以上、
暑いのを多少我慢して 外見の季節感を楽しむのも良し
季節感より体感温度を重視して
早々に単衣や夏ものを着るのも良し。
また 日によって場所によっても
楽しみ方が変わるのも当たり前だと思います。

連休前にも夏日になるようなこの頃
6月まで単衣を着ない、なんて言っては居られません。
単衣にもいろいろありますが
5月に着てしまう単衣は本塩沢や木綿や大島。
本塩沢のシボは肌に張り付かず、風を通してくれます。
木綿は元々一年中単衣で着ていたものですし
(庶民の木綿の裏に絹を付けるなんて
贅沢があるわけもなく)
大島の質感はひんやりサラリとしていて肌に気持ちがいいものです。
初めて自分の着物を仕立てる時には
最初に袷を作り その後必要に応じて夏物を仕立て
単衣は最後に回されがちでした。
6,9月の雨の多いときしか出番がない、とされ
この時期に着物を着なくても・・・とされていたからです。
しかし4,5,6月、9,10月にも単衣を着るとなると
単衣の季節は着物を着たい季節に重なり
単衣の出番が多くなります。
袷の次は単衣を仕立てるのをお勧めしたいです。

そして夏物も前倒しになって
透け感の少ない濃い色なら6月9月にも。
綿麻などはもう着てしまいましょう。
そして夏は洗える素材が嬉しいです。
洗える、というのはポリやシルックもありますが
やはり天然素材の麻が手入れも楽で 体も楽です。
小千谷縮や近江縮ならシワもあまり気になりません。
ラミー糸で織られたものはお値段もお手頃で
着心地も手織りものとそんなに変わりません。
夏きもの、ってこんなに楽なんだ、と思わせてくれます。

夏が暑く、長くなったこの頃
夏きものをもっと気楽に もっと楽しく
着てみませんか?

店のお向かいの幼稚園の桜は実桜でした。
日に日に色づいてます。

今すぐ単衣を着たい!本塩沢に仕立上がり生紬チャンチン染帯。即納できます~

ちょっと小寒かった昨日と打って変わって
青空の広がった今日。
単衣ですよね、単衣!
日差しも強くなってきて日中は20度になった模様です。
20度越えたら単衣~~

もうすぐ単衣着たいですよね。
用意はいいですか?
すぐお召頂ける 仕立上がりの生紬の帯をご紹介します。
連休のお出かけに使えますよ!
シャリ、っとした生紬に 色を抑えた大人のチャンチン染。
人気の鳥さんもいます。

単衣の王道、紺の本塩沢に合わせました。

前はこんな感じです。
シャリ、っとした生紬は ほんのり透け感がありますが
帯芯があるのと地色が生成りなので「透けた夏帯」感はありません。
単衣に最適、5,6,9,10月に。
前は 関東巻きと 関西巻きで柄が違うので 2通りお楽しみ頂けます。
上は関東巻き。墨色のラインが出ます。
反対に巻くと・・・
抑えたトーンがシックな唐草模様。蜂も飛んでいます。

帯全体だと

お太鼓柄アップ。

じざいやのチャンチンはオリジナルで 技法はバティックでも柄はバティックじゃないのが多いですが
これは バティックっぽいですね。
即納できますので 着いたらすぐ、お召になれます。
長さは377センチあります。
お値段はお問合せください。

今日に小物はこちら。

単衣や生紬は確信犯で着てしまいますが
さすがに 絽の帯揚げや透かしの帯締めはまだ早い。
この時期の単衣には半衿もまだ塩瀬。
お襦袢は麻でもね・・・

新作チャンチン染帯入荷!十日町の崩し市松紬に合わせて。

雨ですねえ・・・
雨だとお客様 来られないので暇です。
寂しいので 明日はどなたか来て下さるとうれしいです~~
季節の練り切りもございますよー
どなたも来ないと 私ダイエット中なので お菓子が無駄になってしまいます。
(1キロ痩せました。まだ気を許すと戻ってしまいそうですが。
夏までに 3~5キロ落としたいです。
小千谷縮が縮んだみたいなので 身体の方を合わせないと)
それに、誰とも話さないと しゃべり方忘れてしまうかも。。。

雨の中 京都の山科から帯が届きました。

じざいやオリジナルの橋本文子さん作のチャンチン染帯です。
薄手の紬地で盛夏以外の3シーズンに対応できます。
そして この帯の良いところは お太鼓の柄をずらして表情に変化をつけられるところ。
締める方の体型で ずらせる範囲は変わるので一例ではあるのですが
コーデにしましたので その違いをご覧ください。
着物は 十日町の市松崩しです。この着物もモダンですよね

まずはデフォルトの位置で。
お太鼓全面にたっぷりの柄。斜めの動きが着物の市松と相互効果。
花の名前も決めていませんので どの季節でも着物警察に目を付けられたりしません^^

ちょっと上にずらしました。
垂れから繋がる年度色の無地部分が安定感を醸します。
重心が下になるので 背の高い方にお勧めの柄出しです。

ちょっと下げてしましょう。
上に空間が出来て 青空が覗いてるみたいな抜け感が生まれました。
目線が上になるので 小柄な方にお勧めです。
また、着物に柄が多になってくれます。
垂れは既にその役目を果たしていますね。

前は・・・

斜めに配置された唐草たちと縁のギザギザが可愛いです。
ここが直線でシャープだとクールになるんですが
この凸凹がオールドレースを彷彿させたりもして 乙女度高し。
じざいやは 可愛い、が好きなのです。

今日の小物。

今夜の雨が上がれば
明日からはお天気も回復するようです。
晴れれば窓も開けられますし コロナ対策万全でお待ちしております~~~

 

 

単衣にお勧め!本塩沢に紫根染帯、帯揚げはダックス~~

八重桜も終わり、新緑が美しい季節になってきました。
足元の草も日ごとに伸びています。
小さい庭にも一雨ごとにいろいろ生えて来て
草むしりの鼬ごっこです。

単衣と袷を着散らかしてます。
連休前には完全に単衣になりそうです。

今日は本塩沢と山崎世紀さんの紫根染の帯です。

帯締めを換えて。

本塩沢肌にのべたつかないサラリとした風合いはシボがあるから。シボとは・・・こちら

今日の帯揚げは ダックスフントです。
ダックス飼いの方、どうぞ~~

 

元町にこんな店が・・・

お天気が不安定ですね。
体調にお気をつけください。

今日はお客様と話が弾んでしまい
コーデを作れませんでした。

元町に新しく出来るお店をご紹介します。
フルーツ大福専門店ですって。
餡子大好きで 豆大福なら毎日でも食べたいですけど
いちご大福とか 貰えば食べるけど自分では買わないです。
見た目は可愛いですね。
中身のフルーツによってお値段も色々みたいです。
一度は買ってみようかな。

我が家のチョビです。7歳。

明日もよろしくお願いいたします。
明日は 男ものの襦袢入荷。
土曜には 橋本さんのチャンチン新作が届く予定です
お楽しみに。。

 

 

伊勢木綿に猫刺繍の帯。

ちょっと蒸し暑い雨ですね。
腰を痛めて そろりそろり、と歩いているのですが
犬の散歩で雨の中、ズリ!って 腰ひねりました~~~~
今日はもう 何もしたくない気分。。
せめて帰りには雨が止んでるといいなあ。

気分直しに今日はちょっと可愛いコーデです。
明るい市松風伊勢木綿に 猫を刺繍した帯を合わせました。

爽やかな市松風の伊勢木綿は 今日みないな雨の日でもへっちゃらです。
水玉日傘に合わせて 帯揚げも水玉に。

 

にゃんこは刺繍で きらり、と光る眼にはスワロフスキー。

毛並みもフサフサ、抱き心地よさそう。
前の子はこんな子です。

けスタイリッシュな猫さん。
餌も散歩もいらないです。ペット不可物件でも飼えますよ~~
おうちの子に如何ですかぁー

 

着物でお稽古! きもの美人さん~

昨日は小唄とお三味線のお稽古日。
着物を着てお稽古に着てくださる方もいらして嬉しい限り。
かくいう私は 腰やっちゃいまして
プチ?ぎっくり腰。
以前に2回やってる本格的なぎっくり腰ほどではないですが
(前のは寝返りに脂汗書きながら1時間かかりました)
あれこれ動きに規制がかかってしまい・・・
長時間座っているにもつらくて昨日はブログをパスしてしまいました。。

昨日の着物美人さんのご紹介です。

お稽古風景から。

RM様。 小唄の姉弟子さん。
以前は対面でのお稽古でしたが コロナ以降 横並びになりました。
お着物は桜の着納め。
舞い散った桜の花びらが美しい帯でした。

もう一方。小唄同期のナノハナ様。
私は 声楽の先生から音痴認定されてるので💦逃げ腰で短い唄を・・・
ナノハナさまは 難しい唄に挑戦されてます。
お稽古あとの緊張が解けた一コマ。
白大島に 生紬地のチャンチン染。
先日のブログで薔薇尽しをしたので薔薇の帯を。と選んでくださったそうです。


羽織はじざいやオリジナルの薄羽織。
この生地が好きで 何枚も色違いで染めて好評を頂いていたのですが
織元が廃業してしまって もうこの生地は生産されていないのです。
これに替わるいい生地が見つけられず・・・
後ろ姿も美しいでしょ。

 

 

店の前の幼稚園には 鯉のぼりが下がりました。
今日は雨なので しまわれてしまいましたが 昨日の状態。
この頃 各地でこのスタイル多いですね

縦の方が 空を泳ぐ、って感じがするのだけど。
この大きさの鯉のぼりも珍しくなりました。

春爛漫!薔薇尽しコーデ

今日はお若いお客様が来られて
店内の平均年齢がいきなり下がりまして。
華やかで嬉しいことでした。
お若いカップルはお着物姿(お写真頂くの忘れました)
いいなぁ。可愛いなぁ。
どんどん着物で いろんなところへお出かけして頂きたいです。
ブログを読んで下さっているとのこで 嬉しくありがたいです。
毎日更新してるけど 独り相撲みたいで寂しいこともあるので
「読んでますよ!」の一言が本当に励みになります。

今年の春はいつもよりいろんな花の開花が2~3週間早くて
まさに百花繚乱。
普段は 〇〇尽し、というコーデはあまりしないのですが
この時期は 花尽くしもありだと。
桜の時期に桜は野暮だと言いますが
でもでも 気分が上がるじゃないですか。
桜に喧嘩売ってるわけじゃなく 「見てみて!お揃い~」みたいな感じで。

今日は近所で満開のモッコウバラに出会いましたので
薔薇尽しコーデです。


薔薇の付下げもあるですが
今日は 八掛の薔薇が主役で。着物は本塩沢のグレーです。

帯は本田早苗さんの 薔薇猫。

えどいろさんの 薔薇の帯留も添えて。

薔薇の付下げはこんなのです。

薔薇の半衿もあります。

近所のモッコウバラ

 

新田さんの紅花紬に読谷山花織。着物美人さんは伊兵衛織。

今日もちょっと寒かったですね
朝、バス停で並んでいて 思ったより寒くて
コートを替えに家に戻ってしまいましたよ。
10度以上あるから 冬よりずっと暖かいはずですけどね
一度暖かさを覚えてしまった身体にはこたえます。

水曜に沖縄の読谷山花織の工房から 新作が織れたから送ります、と連絡が。
去年、行く予定だったのがコロナで行かれず、
今年もまた 沖縄は感染者が増えていて 今は来ないで欲しい、とのことで。。。
今日あたり届くかな、と待ってましたが 届かなかったので
手持ちの読谷山花織でコーデしてみました。


「沖縄の紅型からイメージしたものです。
伝統的なジンバナ(銭花)をちりばめました。
よこ糸は手紬糸です。つやがあり、りんとした糸に惹かれて織ってみました。」
というメッセージが付いています。
染料は 福木・阿仙・化学染料も使われています。
化学染料は 色落ち防止や色の安定、堅牢度のためにも使われ、100%草木染ばかりが絶対とも思いません。
使う人の身になれば 色落ちしない方がいいし、ヤケない堅牢度は必要です。
また 染めるということは糸に負担をかけることでもあるので
染める回数が少なくて済む化学染料は糸の負担も少ないのです。

着物は新田さんの紅花紬、「春の宵」と銘されています。
紅花は黄色い花ですが 潰して発酵させた紅餅、という形にすると綺麗な赤を発色します。
紅花には水溶性の黄色の色素が含まれているので
最初水洗いすると黄色が染まります。
その後 発酵させてアルカリ性水溶液で赤い色素を摘出して紅色を染めます。
染料の量によって 薄いピンクから深紅まで染まりますが
深紅は畑一枚分全ての花を使うほどです。
春の宵、は それほど濃い紅ではなく、黄色も使って全体に柔らかな印象です。

春に着たい一枚ですね。

小物はこちら。

今日のお客様は 今はもう工房を閉めてしまった伊兵衛織(たぶん)に伊兵衛織の半幅帯。
太い糸で織られた伊兵衛織は単衣で。
節はあるものの こなれていて裾捌きもよく、歩きやすいのだそうです。
帯がギンガムチェックで可愛いですね。
背中が楽なカルタ結びにされてました。

 

 

伝統工芸士・本田早苗さんの「薔薇猫」帯 届きました!藍の花織に乗せて。

なんか・・・冷えますねえ
北の方からは 雪の便りが・・・
先日まで20度越えて夏日か!?って感じだったのに。
咲いてしまった藤や牡丹もビックリしていることでしょう。

藤や牡丹に続いて モッコウバラが満開です。
小振りでフェンスいっぱいに咲くモッコウバラは可愛いですね。

薔薇を背負った猫がやってきました。
昔、背中に花を描いた陶器の猫の置物があって
それがとても好きでしたので そのイメージで
「おはよう」の伸びをしているポーズでお願いしました。
地色は優しいラベンダー色です。

背中から 薔薇がこぼれちゃってます。
コーデすると・・・
いろんな着物に合わせられる帯ですが
今回はあえて シンプルに帯を主役に。着物は花織入り藍染紬。

前には ジャンプ猫。

 

着物好きにとって嬉しいのは お太鼓の裏にこっそり1匹潜んでいること。

覗かないと見えないし 興味のない人は気づきもしない位置ですが
好きな人ならツボですよね。
もう1つ、オマケで 生地が長めですので帯を仕立てた残りにも。
ミニ額にしても良いし、小物を作っても。お好みの使い方でお楽しみ頂けます。
作家さんの 気持ちが嬉しいですね。

週末、薔薇猫に会いにいらしてください~