もう春が来ています。
この時世ですから お豆を貰えるのは予約した人だけだそうです。
我が家は豆を蒔くと 犬が拾い食いするわ
猫が追いかけるわ・・・で大騒ぎです。
元来、節分とは「季節を分ける」ことから「節分」です。
現在では節分といえば立春の前日だけを指すようになりましたが
季節の始まりを示す立春、立夏、立秋、立冬の前日はいずれも節分なのです。
各地の神社などでは
有名人などが袴裃で豆蒔きている姿がTVで放映されますね
裃、今ではこんな時しかお目に掛れませんが・・・
裃は 江戸時代では
基本的に武士が主君の元に出仕する際の礼服として用いられました。
そのため裃の紋は、主君の家紋です。
下に着る小袖のほうは、自分の家紋を着ています。
庶民が裃を着用する場合は、
例えば祭礼であるなら、祭礼が行われる神社の紋の裃を着用します。
裃の生地は元々は麻ですが
江戸時代に入ると、素材の高級化が進み、上士は絹ものが一般的になしました。
また宝暦年間には小紋の裃が流行し、
江戸城内で登城した大名たちが自国の小紋の精巧さを競う風潮から
江戸小紋が生まれました。大名が豪華さを競うため幕府から規制受け
遠くから見た場合は無地に見えるように模様を細かくするようになり、
かえって非常に高度な染色技を駆使した染め物となりました。
江戸小紋の話は長くなるので また後日・・・
裃の下に着る小袖は、江戸期には正式には
熨斗目もしくは帷子(夏季)と定められ、色目にも身分差が設けられていました。
なので 江戸小紋の一部、熨斗目は今でも格のある柄付けとされています。
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